東坂下

東京都板橋区東坂下について

東坂下（ひがしさかした）は、東京都板橋区の北東部に位置する町名です。現行行政地名は東坂下一丁目および二丁目で、全域が住居表示を実施しています。

地理

板橋区の北東部に位置し、北端は新河岸川に接しています。南東から南にかけて小豆沢、西は坂下、北は新河岸川を挟んで舟渡、東は北区浮間と隣接しており、東側で板橋区と北区の境界を形成しています。南側が一丁目、北側が二丁目です。

西端には国道17号（中山道）が通り、江戸時代から明治時代にかけては、現在の坂下とともに清水坂から戸田の渡しに至る街道沿いに小集落が点在していました。1923年の関東大震災後には化学・薬品系の工場が相次いで設立され、太平洋戦争中は軍需工場が中心となりました。高度経済成長期以降は、工場が撤退し、公共施設や住宅地が増加しています。

地形

荒川低地の沖積層から成り、ほぼ全域が平坦です。

河川

新河岸川が町域の北端を流れています。

歴史

廃藩置県前は武蔵国豊島郡蓮沼村（後に本蓮沼村）の一部でした。この地域は中山道の街道筋に小集落が点在するほか、志村の原・下の原と呼ばれる低湿地が広がっていました。志村の原は蓮沼村と根葉村の入会地であり、将軍の御鷹場とされていました。

沿革

1602年（慶長7年）：徳川家康の命により、中山道が整備されました。
1921年（大正10年）：荒川流域改修工事の一環として、新河岸川の流路変更工事が始まり、現在の東坂下地域を通過するようになりました。
1923年（大正12年）：王子駅 - 志村戸田橋間で路線バス事業が開始され、現在の町域に二軒家、三軒家、蓮根の各停留所が設置されました。
1925年（大正14年）：関東大震災後の帝都復興計画に伴い、北豊島郡志村全域が工業地域内甲種特別地区に指定され、化学薬品工場・危険物取扱工場の設立が可能になりました。
1933年（昭和8年）：中山道拡幅と新道（国道17号線）建設工事、新河岸川開削工事が完成しました。
1954年（昭和29年）：板橋化学工業株式会社が設立され、塩化チオニルなどの生産を開始しました。
1955年（昭和30年）6月10日：都電志村線が延伸し、志村坂下、長後町一丁目、長後町二丁目、志村橋の各電停が設置されました。
1959年（昭和34年）：東京都交通局大塚自動車営業所志村分車庫が開設されました。
1964年（昭和39年）10月7日：東京オリンピックの聖火が戸田橋から都内に入り、長後一丁目・二丁目の中山道を通過しました。
1965年（昭和40年）：板橋化学工業が埼玉県浦和市（当時）に移転しました。
1966年（昭和41年）5月1日：住居表示が実施され、長後一丁目・二丁目の一部と旧志村町三丁目・旧小豆沢四丁目の一部が東坂下一丁目・二丁目に再編されました。
1966年（昭和41年）5月21日：東京都交通局志村分車庫が志村自動車営業所に昇格しました。
1968年（昭和43年）12月27日：都営地下鉄6号線（現三田線）が開通しましたが、東坂下町域は通過せず、志村坂上以西は高架線となりました。
1978年（昭和53年）7月20日：第一化成工業東京工場で火災が発生しました。
1982年（昭和57年）：東京都交通局志村自動車営業所が廃止されました。

世帯数と人口

2024年3月31日現在、板橋区の発表によると、東坂下の世帯数と人口は以下の通りです。

(※具体的な数値は省略、入力データに記載なし)

国勢調査による人口と世帯数の推移は以下の通りです。

(※具体的な数値は省略、入力データに記載なし)

学区

区立小・中学校に通う場合の学区は以下の通りです。（2021年8月時点）

(※具体的な学校名は省略、入力データに記載なし)

事業所

2021年の経済センサス調査によると、東坂下の事業所数と従業員数は以下の通りです。

(※具体的な数値は省略、入力データに記載なし)

経済センサスによる事業所数と従業員数の推移は以下の通りです。

(※具体的な数値は省略、入力データに記載なし)

交通

鉄道

東坂下町域には駅はありませんが、以下の路線・駅が利用可能です。

都営地下鉄三田線：志村坂上駅
JR埼京線：浮間舟渡駅

バス

国際興業バスが運行しており、以下の停留所があります。

東坂下二丁目、三軒家、二軒家、志村橋：池21系統（池袋駅西口行き・高島平駅行き）
志村坂下：池21系統、赤01系統、赤02系統
小豆沢通り：赤01系統、赤02系統

志村橋はかつて都電志村線の終着駅であり、都電史上最北の停留所でした。

道路

国道17号（中山道）

橋梁

志村橋
平成橋
長後さくら橋

施設

一丁目

東京日産自動車
本成院
城北信用金庫
新寿堂板橋工場

二丁目

日本ピグメント
志村清掃事業所
東京信用金庫
ナカバヤシ東京本社
関東マツダ
浮間水再生センター板橋坂下ポンプ室・下水道局西部第二管理事務所板橋出張所
板橋東清掃事務所
志村警察署

その他

郵便番号: 174-0042（集配局: 板橋北郵便局）

まとめ

東坂下は、歴史的な街道の面影を残しつつ、近代的な都市機能も備えた地域です。交通の便も良く、住みやすいエリアとして注目されています。今後も、地域社会の変化とともに発展を続けるでしょう。

※データは一部省略または最新でない場合があります。詳細については、関連機関の公式サイト等をご参照ください。

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