東洋英和女学院小学部とは？意味をやさしく解説

東洋英和女学院小学部の概要

東京都港区六本木に位置する東洋英和女学院小学部は、1844年に設立された歴史ある私立女子小学校です。設置者である学校法人東洋英和女学院は、キリスト教プロテスタントの教えに基づいた教育を行っており、ほぼ全ての生徒が同学院の中学部や高等部に進学します。

東洋英和女学院の起源は、1884年にカナダ・メソジスト教会から派遣された宣教師マーサ・カートメルによって開設された「東洋英和女学校」に遡ります。当初は麻布鳥居坂でスタートし、その後、次第に教育方針や学び舎を整えていきました。

「敬神奉仕」を学校の基盤としている東洋英和女学院小学部では、キリスト教の価値観を心に刻みながら、日々の学びに励んでいます。朝の礼拝から始まる学校生活は、神を敬い、他者に奉仕することからスタートします。この教育理念は生徒たちに愛と思いやりを持って行動する力を育むために大変重要です。

学校で教えられる聖句には、「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。」（マルコによる福音書第12章30節）や「隣人を自分のように愛しなさい」（マルコによる福音書第12章31節）などがあります。

東洋英和女学院の校歌は1934年に制定され、文：北原白秋、曲：山田耕筰によるものです。制服も生徒たちの大切なアイデンティティの一部であり、冬と夏で異なるデザインが用意されています。冬は紺色のセーラー服にガーネットのネクタイ、夏は白のセーラー服をはじめ、さまざまなアイテムが揃っています。

学校へは、都営地下鉄大江戸線麻布十番駅または六本木駅から徒歩圏内でアクセスが可能です。東京メトロ南北線麻布十番駅、日比谷線六本木駅、千代田線乃木坂駅からも徒歩圏内に位置しています。

東洋英和女学院小学部は数多くの著名な卒業生を輩出しており、立教大学名誉教授の鳥飼玖美子やテレビ朝日アナウンサーの大木優紀、武内絵美、増田紗織などがその一例です。