松山地方気象台

松山地方気象台について

松山地方気象台は、愛媛県松山市に所在する地方気象台で、愛媛県内の気象業務を包括的に担当しています。大阪管区気象台の管轄下で、愛媛県域の陸上と沿岸海域における気象、地震、海洋観測など、多岐にわたる業務を実施しています。

主な業務内容

1. 予報業務:

天気予報: 日々の天気を予測し、県民に情報を提供します。
週間天気予報: 1週間先の天気を予測し、中長期的な計画に役立つ情報を提供します。
季節予報: 季節ごとの天候傾向を予測し、農業や防災対策に活用されます。

2. 防災気象業務:

特別警報・気象警報・注意報: 大雨、強風、高潮などの災害が発生する恐れがある場合に発表し、住民の安全確保を支援します。
土砂災害警戒情報: 土砂災害の危険性が高まった際に発表し、避難を促します。
記録的短時間大雨情報: 短時間で記録的な大雨が観測された場合に発表し、迅速な対応を促します。
気象情報: 気象に関する様々な情報を発表し、注意喚起を行います。
竜巻注意情報: 竜巻発生の可能性が高まった際に発表し、注意を促します。
台風に関する情報: 台風の進路や勢力などの情報を発表し、警戒を呼びかけます。
指定河川洪水予報: 指定された河川で洪水が発生する恐れがある場合に発表し、避難を促します。
地震情報、津波警報等の通知・伝達: 地震や津波に関する情報を迅速に伝達し、被害の軽減を図ります。

3. 観測・統計業務:

地上気象観測: 気温、湿度、風向風速などの地上気象要素を観測します。
地域気象観測（アメダス）: 県内各地に設置されたアメダスで、降水量、風向風速、気温、日照などの気象要素を観測します。
地震・津波観測: 地震の揺れや津波の状況を観測します。
海洋観測（潮位観測のみ）: 海面の高さ（潮位）を観測します。
生物季節観測: 植物の開花や動物の出現など、季節の変化を観測します。

4. その他の業務:

防災会議等への参画: 地域の防災会議に参加し、専門的な知識を提供します。
農業気象業務: 農業生産に役立つ気象情報を提供します。
地域への気象サービス: 気象に関する様々な情報を地域住民に提供します。

所在地と沿革

松山地方気象台は、愛媛県松山市北持田町102番地に位置しています。

その歴史は古く、1890年（明治23年）1月1日に愛媛県立松山一等測候所として創設されました。その後、1928年（昭和3年）に現在の場所に移転。

1938年（昭和13年）に国に移管され、中央気象台松山測候所となりました。1957年（昭和32年）には気象庁の組織改正に伴い、松山地方気象台に昇格。2006年（平成18年）には、庁舎が登録有形文化財に登録されました。

天気予報区分

愛媛県内の天気予報は、以下の3つの地域に区分されています。

中予: 松山市、伊予市、東温市、上浮穴郡久万高原町、伊予郡松前町、伊予郡砥部町
東予:
東予東部: 新居浜市、西条市、四国中央市
東予西部: 今治市、越智郡上島町
南予:
南予北部: 八幡浜市、大洲市、西予市、喜多郡内子町、西宇和郡伊方町
南予南部: 宇和島市、北宇和郡松野町、鬼北町、南宇和郡愛南町

観測所

松山地方気象台は、県内各地に以下の観測所を設置しています。

地上気象観測所: 松山地方気象台、宇和島特別地域気象観測所
アメダス:
四要素観測所: 大三島、今治、西条、新居浜、四国中央、長浜、久万、大洲、瀬戸、宇和、近永、御荘
雨量観測所: 玉川、富郷、上林、成就社、中山、獅子越峠、八幡浜
航空気象観測所: 松山南吉田
震度計:
多機能型地震計: 西条市丹原町鞍瀬、大洲市豊茂、愛媛鬼北町成川
計測震度計: 松山市北持田町、今治市南宝来町二丁目、新居浜市一宮町、八幡浜市広瀬、西予市野村町、宇和島市住吉町
* 潮位・津波（検潮所）: 松山、宇和島

外部リンク

詳細については、以下の公式サイトをご覧ください。

松山地方気象台 公式サイト

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