松本 (さいたま市)

松本（まつもと）について

松本は埼玉県さいたま市南区にある町名で、現在は松本一丁目から松本四丁目までの4つの丁目で構成されています。地域全体が住居表示実施地区に指定されており、郵便番号は336-0035です。周囲には田島、曲本、内谷、戸田市美女木などが隣接しています。このエリアは、主に住宅地として開発されており、幾つかの生産緑地も点在しています。また、荒川の左岸堤防に接しており、彩湖（荒川第一調節池）も近くにあります。

地理

松本は、さいたま市南区の南西部に位置する沖積平野です。北側に田島、東側には曲本、内谷、さらに戸田市の美女木、一方南側には戸田市内谷があり、西側には戸田市曲本およびさいたま市南区堤外に面しています。「田島団地前」交差点付近の道路を除いてほぼ全域が市街化区域として指定され、使用されています。

地価

2021年1月1日の公示地価によると、松本一丁目318番7（住居表示は松本一丁目10番6号）の地点の地価は14万円/m2であることが示されています。これにより、この地域の住宅地の価値が表されています。

歴史

松本は、もともと江戸時代に存在した武蔵国足立郡笹目領に属する松本新田に由来があります。1670年に開墾が始まり、その際の開墾者の姓にちなみ鶴巻新田と名付けられましたが、1695年に浅草に住む松本小右衛門によってこの村が預けられたことから、改めて松本新田と呼ばれるようになりました。当時の村高は63石余であり、村の規模は東西で4町余り、南北で9町余りでした。

村は幕府領に属し、1697年に検地が実施され、その後も幕末まで変わらず姿を保ちました。1868年には武蔵知県事の管轄となり、1871年に埼玉県に編入されました。1894年には、北足立郡内谷村や曲本村などが統合されて美谷本村が成立し、さらに1943年には美谷本村と笹目村が合併して美笹村が成立しました。1957年に美笹村が戸田町と合併し、その後1959年には浦和市に編入され、1978年の住居表示実施に伴い松本一丁目から四丁目が成立しました。2001年には浦和市、大宮市、与野市が統合され制限し、さいたま市となり、地域名もそのまま引き継がれました。

世帯数と人口

2017年には、世帯数と人口に関するデータが収集され、地域の特徴が表されています。学校区に関しては、公共の小中学校に通う際の校区が設定されています。

交通

松本地区には鉄道が通っておらず、最寄の駅は武蔵野線の西浦和駅です。交通は、首都高速埼玉大宮線や国道17号新大宮バイパスなどが利用でき、路線バスも運行されています。また、松本地区内の道路が狭いため、大型車両は通行できず、小型車両専用で運行されています。

施設

松本には、埼玉県畳高等職業訓練校、まつもと幼稚園、地域の自治会館、さらに白髯神社や真言宗智山派の真乗寺、公園がいくつかあります。これらの施設が地域住民にとっての重要な活動拠点となっています。

松本は、住みやすさと地域の歴史が感じられる特別な場所で、多様な交通手段や教育機関も整っており、地域コミュニティにおいて重要な役割を果たしています。

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