松谷令子

松谷令子：多才な女優の軌跡

松谷令子(まつたに れいこ)は、1952年1月15日、兵庫県神戸市に生まれ、2013年7月14日に逝去した日本の女優です。神戸野田高等学校卒業後、1973年に関西芸術座に入団。その後、数々のテレビドラマや時代劇に出演し、幅広い演技力で観客を魅了しました。2004年時点ではライターズカンパニーに所属していましたが、2006年には神戸と加古川に「レイコ・リー・フラスタジオ」を開校し、フラの指導にも携わっていました。

テレビドラマでの活躍

松谷令子はNHK連続テレビ小説に複数回出演しています。1979年度下半期の『鮎のうた』では桃子役、1989年度下半期の『和っこの金メダル』、1998年度下半期の『やんちゃくれ』では平田徹子役、2001年度下半期の『ほんまもん』などに出演し、視聴者の記憶に深く刻まれました。

NHKの単発ドラマにも多数出演しています。1993年の『愛が聞こえます』(土曜ドラマ)では満枝役を演じ、1988年の『銀河テレビ小説 悲しみだけが夢をみる』では秀佳役として繊細な演技を披露しました。また、1997年の『ドラマ新銀河 この指とまれ2』、1999年の『水曜ドラマの花束 女性捜査官アイキャッチャー』(3・4話)では下田順子役、そして1999年10月16日放送の『NHKドラマ館 終のすみか』などにも出演し、その演技力は高く評価されていました。

民放ドラマにおいても、数々の作品に出演し、その存在感を示しました。朝日放送の『部長刑事』、関西テレビの『阪急ドラマシリーズ おだいじに…気になるあいつ』(1981年)、MBSの『ドラマ30 いのちの現場から4』(1996年)では千代子役、『離婚計画〜いつか愛したあなたへ〜』(2000年)、関西テレビの『航跡〜横山やすしフルスロットル』(2004年1月18日)など、幅広い役柄を演じきりました。

時代劇での活躍

松谷令子は時代劇においても多くの作品に出演し、個性的な役柄で視聴者を魅了しました。フジテレビの『銭形平次』(第489話、1975年)、関西テレビの『お耳役秘帳』(第9話、1976年6月1日)、そして人気シリーズである『必殺シリーズ』には複数の作品に出演しています。

『必殺シリーズ』では、『暗闇仕留人』(第1話「集まりて候」、第3話「売られて候」)、『必殺必中仕事屋稼業』(第4話「逆転勝負」、第25話「乱れて勝負」)、『必殺仕置屋稼業』(第5話「一筆啓上幽鬼が見えた」)、『必殺仕業人』(第23話)、『必殺からくり人』(第6話「秘めごとは白い素肌にどうぞ」)、『必殺仕事人』(第66話「描き技 絵筆逆手屏風突き」)、『必殺仕舞人』(第8話「坊さんかんざし買うを見た -高知-」)など、様々な役柄で活躍しました。他にも、日本テレビの『桃太郎侍』(第213話、1980年11月16日)、東京12チャンネルの『斬り捨て御免! 第2シリーズ』(第3話、1981年4月15日)、フジテレビの時代劇スペシャル『着ながし奉行』(1981年5月1日)などにも出演しています。

まとめ

松谷令子は、NHK連続テレビ小説から民放ドラマ、時代劇まで幅広いジャンルの作品に出演し、確かな演技力で高い評価を得ていました。女優としての活動に加え、フラスタジオの主宰として後進の育成にも尽力した、多才な女性でした。彼女の功績は、多くの人の心に深く刻まれています。

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