桜川市・つくば市間広域連携バス

桜川市・つくば市間広域連携バス（ヤマザクラGO）

「桜川市バス」は、茨城県桜川市が地域公共交通網形成計画に基づき運行する乗合路線バスです。愛称は「ヤマザクラGO」で、運行は関鉄パープルバスに委託されています。市バスと名乗っていますが、市営ではなく、民間のバス会社が運行しています。

概要

このバスの原型は、1987年に廃止された筑波鉄道筑波線の最北部ルートの代替として、関東鉄道が運行していた路線バスです。2016年10月1日に筑波山口～真壁庁舎間で実証実験運行を開始し、翌2017年10月1日に本格運行へ移行しました。同時に岩瀬庁舎間まで延伸し、休日には雨引観音を経由する便も運行されています。

本格運行への移行にあたり、愛称が公募によって「ヤマザクラGO」に決定しました。また、車内放送には桜川市出身の声優・櫻川めぐさんが起用されています。

沿革

前史

1918年：筑波鉄道（初代）線が全通。
1987年4月1日：筑波鉄道筑波線が廃止され、関東鉄道が岩瀬～真壁～筑波間の一般路線バスを運行開始。一部、真壁・土浦間の直通便もありました。
2008年4月1日：一般路線バス（真壁駅～岩瀬中央公民館）が廃止。
2011年4月1日：一般路線バス（筑波山口～真壁駅）が廃止。これにより、桜川市では約5年間の路線バス空白期間となりました。

開始後

2016年10月1日：桜川市バスの実証実験運行を開始（筑波山口～桜川市役所真壁庁舎）。
2017年10月1日：本格運行へ移行し、岩瀬地区へ延伸。雨引観音への乗り入れも開始。
2018年4月1日：PASMO・Suicaなどの交通系ICカードが利用可能に。
2018年10月1日：さくらがわ地域医療センター経由便の運行を開始。朝の1便のみ岩瀬高校南へ延伸。
2021年10月1日：ダイヤ改正を実施。伊佐々、台山高森工業団地バス停を新設。土休日の雨引観音経由路線を増便。

運賃・乗車券類

運賃

運賃は均一制で、大人200円、小人（小学生）は半額です。未就学児は無料です。また、桜川市在住の65歳以上の高齢者、各種障害者手帳をお持ちの方は、割引制度を利用できます。

乗継割引

つくバス（北部シャトル）との乗継割引制度があり、現金での支払いに限り100円割引となります。筑波山口で乗り継ぎの際に、乗継割引券の発行が必要です。ただし、小人運賃や障害者割引との併用はできません。

乗車券類

以下の定期乗車券が販売されています。

通勤定期券
通学往復定期券
通学片道定期券
ヤマザクラパス：学生限定の全線定期券（1か月4,000円）

交通系ICカード

PASMO・Suicaなどの交通系ICカードが利用可能です。バス車内で現金チャージもできますが、IC定期券は導入されていません。

路線

基本ルート

桜川市役所岩瀬庁舎～（犬田経由／さくらがわ地域医療センター経由）～大曽根～桜川市役所真壁庁舎～紫尾団地～筑波山口

犬田経由：平日4.5往復、土休日7.5往復（標準所要時間57分）。土休日の5往復が雨引観音を経由します。平日朝1本のみ岩瀬高校南まで運行（岩瀬高校南始発便はなし）。
さくらがわ地域医療センター経由：平日6往復、土休日2.5往復（標準所要時間72分）。平日の一部便が台山高森工業団地を経由します。

区間便

筑波山口～真壁城跡（平日2.5往復、土休日1本）
桜川市役所真壁庁舎→桜川市役所岩瀬庁舎（平日朝1本）

車両

実証実験開始時は小型ノンステップバス（三菱ふそう・エアロミディME）が使用されていましたが、2018年に「ヤマザクラGO」オリジナルカラーの中型車（いすゞ・エルガミオ）が導入されました。代車として、関鉄パープルバスの一般路線車が使用されることもあります。

市が関与する他の公共交通機関

桜川市では、この他にも市内巡回ワゴン「ヤマザクラGOミニ」や、デマンド型乗合タクシーも運行しています。

脚注

関連項目

桜川市#交通
筑波線代替バス
桜川市内巡回ワゴン（ヤマザクラGOミニ）
つくバス - つくば市のコミュニティバス
日本のコミュニティバス一覧#茨城県
関鉄パープルバス

外部リンク

桜川市バス「ヤマザクラGO」の運行について - 桜川市
* ウィキメディア・コモンズには、桜川市・つくば市間広域連携バスに関するカテゴリがあります。

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