梅小路家

梅小路家：名門公家から華族子爵家へ

梅小路家は、藤原北家勧修寺流清閑寺流を祖とする由緒ある公家・華族の家系です。公家としての家格は名家、華族としての家格は子爵家と、高い地位を保ちました。その歴史は、清閑寺共房の三男、定矩が「梅小路」を称したことに始まります。「梅小路」という地名は、現在の京都市下京区梅小路周辺の地名に由来するといわれています。

家紋は竹に雀、菩提所は報恩寺、居所は院参町と定められていました。江戸時代の石高は50石と記録されています。梅小路家の歴史は、平安時代から明治時代へと続く、日本の歴史と深く関わっています。

明治維新後の明治2年（1869年）、行政官達によって公家と大名家が統合され、華族制度が誕生しました。この制度改革により、梅小路家も公家として華族に列せられました。その後、明治17年（1884年）に施行された華族令によって華族が五爵制になると、旧堂上家として定行が子爵に叙せられました。大納言直任の例がない旧堂上家からの叙爵は、梅小路家の高い家格を示すものです。

定行は、京都市会議員を務めた後、貴族院の子爵議員に当選し、政治の世界でも活躍しました。梅小路子爵家の邸宅は、東京市赤坂区中ノ町にありました。東京と京都という、当時の政治の中心地に拠点を構えていたことは、梅小路家の影響力の大きさを示しています。

歴代当主

梅小路家の歴史を彩った歴代当主は、以下の人物です。それぞれの当主の時代背景や、家系の発展に果たした役割を詳細に調査することで、梅小路家の歴史像がより鮮明になるでしょう。

梅小路定矩 （1619 － 1680）
梅小路共方 （1653 － 1727）
梅小路共慶 （1682 － ）
梅小路定喬 （1690 － 1727）
梅小路共経 （1726 － 1745）
梅小路定福 （1743 － 1813）
梅小路共之 （1770 － 1786）
梅小路定肖 （1777 － 1837）
梅小路共久 （1804 － 1825）
梅小路定徳 （1812 － 1847）
梅小路定輯 （1837 － 1855）
梅小路定明 （1846 － 1869）
梅小路定行 （1866 － 1942）
梅小路定雄 （1909 － ?）

系図と参考文献

梅小路家の詳細な系図については、上記の参考文献を参照ください。これらの文献は、梅小路家のみならず、当時の華族社会全体の状況を理解する上で貴重な資料となっています。

浅見雅男『華族誕生 名誉と体面の明治』リブロポート、1994年
小田部雄次『華族 近代日本貴族の虚像と実像』中央公論新社〈中公新書1836〉、2006年
華族大鑑刊行会『華族大鑑』日本図書センター〈日本人物誌叢書7〉、1990年
霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧[[華族家系大成]]』上巻、霞会館、1996年

これらの文献を基に、梅小路家の歴史、文化、そして社会における役割を深く理解することができるでしょう。

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