橋口隆

橋口 隆の生涯

橋口隆（はしぐち たかし）は、1913年10月1日に鹿児島県で生まれ、2005年2月21日に肺炎のために91歳で亡くなった日本の著名な政治家です。彼の人生は官僚としてのキャリアと政治家としての活動に大きく彩られています。

教育と早期のキャリア

彼は第七高等学校造士館を経て、1938年に東京帝国大学法学部を卒業しました。在学中から彼の才能は光っており、1937年には文官高等試験の行政科試験に合格します。その後、商工省に入省し、貿易局に配属されました。ここから彼の官僚としての長いキャリアがスタートし、商工省や情報局、軍需省、戦災復興院、物価庁など、様々な役職を歴任していきます。

政治家としての道

橋口は1967年の第31回衆議院議員総選挙で、自由民主党の公認候補として鹿児島3区から立候補し、初当選を果たします。その後、彼は1980年6月の第36回総選挙まで、連続で6回の当選を達成しました。しかし、1983年12月に行われた第37回総選挙では落選し、これをもって彼は政界から引退しました。

政治における役割

橋口は政治家としての活動の中で、第2次田中角栄内閣では経済企画政務次官、三木内閣では総理府総務副長官を務めるなど、重要な役職を担っていました。また、衆議院の商工委員長や内閣委員長、自民党の政調副会長など、多岐にわたる役職に就き、その経験を活かして政策決定に寄与しました。特に、官僚としてのバックグラウンドを活かし、経済政策に関連する分野での活動が目立ちました。

自由民主党内での位置づけ

自由民主党内では、河本派に所属しており、当時の政治状況や派閥の動きに影響を与えたとも言われています。

最後の年

彼は2005年に肺炎のため亡くなり、享年91歳という長い生涯を全うしました。橋口隆の政治家としての足跡は、日本の戦後史において重要な役割を果たしたことを示しています。彼の業績は、彼が関与した多くの施策や政策に今も影響を与え続けていると言えるでしょう。

参考文献

• - 衆議院・参議院『議会制度百年史 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
• - 『新訂 政治家人名事典 明治～昭和』日外アソシエーツ、2003年。
• - 秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
• - 高畠通敏「地方の王国」講談社学術文庫、2013年。

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