武川村 (山梨県)

武川村（むかわむら）

武川村は、かつて山梨県北巨摩郡に位置していた村です。2004年11月1日、北巨摩郡内の6町村と合併し、新たに北杜市が誕生したことにより、武川村は廃止されました。現在の北杜市武川町が、かつての武川村にあたります。

歴史

古代、この地域は律令制下の真衣郷に比定され、平安時代には甲斐国における三御牧の一つである真衣野牧が設置されました。この牧では朝廷への貢馬が行われ、三吹に所在する宮間田遺跡は、真衣野牧に関連する集落跡と考えられています。この遺跡からは、「牧」の字が書かれた墨書土器が出土しており、当時の様子を物語っています。

また、『吾妻鏡』には、建久5年（1194年）に鎌倉へ貢馬を行った「武川御牧」の記述が見られます。鎌倉時代末期には、甲斐源氏の一条時信の子孫がこの地に進出し、その後、甲信国境の警備を担った武川衆と呼ばれる地域武士団が勢力を持ちました。武川衆は、室町時代の永享5年（1433年）には武田信長と守護代の跡部氏との戦いに参加し、戦国時代には武田晴信（信玄）の弟である武田信繁を寄親としていました。武田氏滅亡後は徳川氏に属し、相模国の後北条氏との間で武田遺領を巡る天正壬午の乱でも徳川氏を支援しました。

1959年（昭和34年）8月12日には、台風7号の接近に伴う豪雨により大武川が氾濫し、3地区で家屋が流失する被害が発生しました。

沿革

1933年（昭和8年）4月1日：新富村と武里村が合併し、武川村が発足。
1955年（昭和30年）7月1日：駒城村の一部（柳沢）を編入。駒城村の残部は白州町の一部となる。
2004年（平成16年）11月1日：須玉町、長坂町、白州町、高根町、大泉村、明野村と合併し、北杜市が発足。同日、武川村は廃止。

観光

武川村には、以下の観光名所があります。

神代桜：樹齢が長いことで知られる桜。
北精進ケ滝：美しい滝。
真原の桜並木：桜が並木道として咲き誇る名所。

特産品

武川米：この地域で生産される米は、特産品として知られています。

脚注

詳細な脚注は省略します。

関連項目

山梨県の廃止市町村一覧
スーパーカブ (小説))

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