油木上

油木上（ゆきかみ）は、岡山県の北部中央に位置する津山市に属する地名の一つです。郵便番号は709-4633が割り当てられています。

地理

津山市の南西方向に位置しており、その行政区画は西側および南側で久米郡美咲町と接しています。市の中心部からはやや離れた、自然豊かな地域に広がっています。

歴史

油木上の歴史は、明治時代の町村制施行以降、地域の再編の波に乗りながら変遷してきました。

1889年（明治22年）6月1日、町村制が施行された際、それまでの久米北条郡油木上村は、周辺の里公文村、里公文上村、油木北村、油木下村と合併し、新たに誕生した倭文中村の一部となりました。この時、油木上村の区域は大字として引き継がれ、「油木上」という地名が倭文中村の大字名として存続することになりました。

その後、1900年（明治33年）4月1日には、郡の再編が行われ、久米北条郡が久米南条郡と合併し、久米郡が発足しました。これにより、倭文中村および大字油木上は、新たな久米郡の管轄となりました。

昭和に入り、地域の統合はさらに進みます。1940年（昭和15年）9月1日、久米郡倭文中村は、隣接する倭文東村と合併し、倭文村となりました。油木上は大字として倭文村に引き継がれます。

戦後、大規模な市町村合併が進められる中で、1955年（昭和30年）1月1日、倭文村は久米郡の大井町および久米村と合併し、久米町が誕生しました。油木上は引き続き久米町の大字として存在しました。

そして、平成の大合併の時期に、久米町はさらなる広域合併を選択します。2005年（平成17年）2月28日、久米町は苫田郡加茂町、阿波村、勝田郡勝北町とともに津山市に編入されました。この合併により、油木上は久米町の一部から津山市の大字へとその所属を変え、現在に至っています。

人口

2021年（令和3年）1月1日現在の世帯数および人口に関するデータが存在します（具体的な数値は資料に依存します）。

交通

地域内を通過する主要な道路として、国道429号が利用されています。

小・中学校の学区

津山市立の小・中学校に通う場合の学区についても定められています（具体的な学区情報は別途確認が必要です）。

参考文献

和泉橋警察署 編 『新旧対照市町村一覧』第2冊（東京：加藤孫次郎, 1889年）
地名編纂委員会 編 『角川日本地名大辞典33 岡山県』（角川学芸出版, 1989年）

これらの資料から、油木上が歩んできた歴史と地理的な位置づけをたどることができます。

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