法雲寺 (兵庫県上郡町)

法雲寺

法雲寺は、兵庫県赤穂郡上郡町にある臨済宗相国寺派の寺院です。山号は金華山といい、本尊は釈迦如来です。この寺は、南北朝時代の建武年間（1334年 - 1338年）に、赤松則村（円心）が開基となり、雪村友梅を開山として創建されたと伝えられています。

歴史

法雲寺は、創建以来、赤松氏の菩提寺として重要な役割を果たしてきました。康暦2年（1380年）には、汝霖良佐が住持として迎えられ、寺の発展に尽力しました。また、1454年には、室町幕府に反乱を起こし、山名宗全に敗れて亡くなった赤松則尚の首実検が、この法雲寺で執り行われたという記録も残っています。

さらに、『扶桑五山記二　日本諸寺次位』の応永17年（1410年）の記述によれば、法雲寺は全国の寺院の中でも「十刹」という高い位に列せられていました。当時の十刹は、五山に次ぐ格式を誇る寺院であり、法雲寺はその中でも重要な存在であったことがわかります。

文化財

法雲寺には、兵庫県の天然記念物に指定されている見事なビャクシンがあります。このビャクシンは、推定樹齢700年、樹高33.5m、最長幹周9.83mという巨木で、日本最大級のビャクシンとして知られています。

伽藍

法雲寺の境内には、以下の伽藍があります。

本堂：寺の中心となる建物で、本尊の釈迦如来が安置されています。
禅堂（坐禅堂並びに開山堂）：平成18年（2006年）秋に竣工し、平成19年（2007年）春に落慶しました。この禅堂は、20人以上が同時に坐禅できる広さを持つほか、開山の雪村友梅像が安置されています。禅の修行を行う場所として、重要な役割を果たしています。

アクセス

法雲寺へのアクセスは、以下の通りです。

山陽本線上郡駅で智頭急行に乗り換え、苔縄駅で下車。
苔縄駅から徒歩5分。

外部リンク

* 上郡民報社の法雲寺禅堂落慶に関する記事

法雲寺は、歴史的な価値と美しい自然に恵まれた寺院であり、多くの人々にとって心の拠り所となっています。

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