津田昭 (競馬)

津田 昭（つだ あきら）

津田 昭は、1940年9月17日に北海道で生まれた元騎手及び調教助手である。馬との関わりは彼の人生の中心であり、1959年に騎手免許を取得した翌年には中山競馬場でデビューを果たした。初騎乗は3歳未勝利のタマミノルで、デビュー後すぐにレースに出走し、初勝利は同年の10月に挙げる。

初期のキャリア

若手時代、津田は主に障害競走に参戦し、1960年には初めての重賞タイトルである東京障害特別（秋）をオーロラとのコンビで制覇する。この成功により、彼の名は少しずつ広まっていった。また、彼はスピードシンボリの主戦騎手でもあり、そのデビュー期から有馬記念の2連覇を達成する彼の成長を見守った。

1966年には京成杯でスピードシンボリが初めての重賞を制覇した際も、津田が騎乗していた。1969年には野平省三厩舎から野平富久厩舎へ移籍し、障害騎手から平地競走に専念することとなった。これは津田にとって新しい挑戦であり、彼のキャリアに多くのチャンスをもたらした。

平地競走への専念

平地競走に転向した津田は、特にコンチネンタルとの血の絆を深め、1970年から1971年にかけて重賞を4勝挙げるばかりか、1973年の東京優駿では12番人気のイチフジイサミに騎乗し、強豪ハイセイコーに次いでタケホープの2着に入るなど、素晴らしい成績を残した。特に1975年の関屋記念でのファイブワンとのコンビでは、驚異的なレコードタイムで勝利し、競馬界に衝撃を与えた。

晩年と調教助手への転身

キャリアの後半には騎乗機会が減少したが、1981年には皐月賞馬カツトップエースの調教に関わり、多くの騎手が注目する存在となった。併せ馬の際には、津田は他の馬をうまく扱い、理想的なトレーニングを進めることができた。カツトップエースのダービー制覇は、調教の賜物であり、この成功は津田にとっても大きな喜びであった。

1982年の福島競馬場での最後の勝利をもって、彼は1983年に現役引退。その後は調教助手として新たな道を歩み、西塚安夫厩舎にて多くの馬を担当した。特にカネツクロスの活躍により、彼は2004年度優秀調教助手賞を受賞した。2005年には引退し、その後は競馬予想会社のスタッフとして活動を開始した。

津田昭の競馬界での貢献は計り知れず、彼のキャリアは多くの馬と騎手の育成に寄与した、まさに影の立役者であった。

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