浄土真宗東本願寺派

浄土真宗東本願寺派について

浄土真宗東本願寺派（じょうどしんしゅうひがしほんがんじは）は、日本の宗教の一つで、浄土真宗の系統に属しています。この宗派は、真宗大谷派から分離し、独自の運営と教義を確立した団体です。主な本山は、東京の西浅草に位置する東本願寺で、ここから数百の寺院が派生しました。

この派閥の組織は、法主によって統率されており、2020年には第26代法主である大谷光見（法名：聞如）がその地位にありました。浄土真宗東本願寺派は、法的には包括宗教法人ではなく、各寺院が任意で結成した団体であるため、末寺や崇敬寺院との間には法的な束縛は存在しません。

歴史

浄土真宗東本願寺派の歴史は、1969年にさかのぼります。この年、真宗大谷派の内部で教義や宗派運営方針を巡る対立が激化し、「お東騒動」と呼ばれる紛争に発展しました。改革派と保守派の争いは、時の法主であった大谷光暢（闡如）を中心に繰り広げられました。

光暢は改革派に反対し、1978年に真宗大谷派との包括関係を解消し、東本願寺の独立を進めることを宣言しました。それとともに、全国の別院および末寺に独立を促しました。この呼びかけに応じ、光暢の息子である光紹（興如）が、東京別院の独立を進めました。この結果、1981年6月に東京本願寺の独立が認められました。

改革派は光暢の進める独立に対抗し、1981年には新たな宗憲を公布して宗派を再構成しました。光暢は新しい門首制度の導入により権限を失いましたが、教義の伝承は続いていたのです。1987年には、宗教法人「真宗大谷派」が「本願寺」を吸収合併し、東本願寺は「真宗本廟」と改名されました。

その後、光紹は1988年に東本願寺の法主の地位を継承し、現在の浄土真宗東本願寺派の形成へとつなげました。続いて東京地裁は、真宗大谷派の名称使用禁止を求める訴えを却下し、東本願寺派は独立した mouvements（運動）を立ち上げることになりました。

1992年には浄土真宗東本願寺派の霊園内に、世界最大のブロンズ像である牛久大仏が建設され、信者や観光客が訪れる名所となりました。1996年には「宗規」と「憲章」を作成し、独自の「末寺制度」を定めました。さらに1999年には、光紹の死去に伴い、法主として光見が継承を受けました。2001年には、東本願寺の名前が正式に「浄土真宗東本願寺派 本山 東本願寺」に変更されるなど、宗派の活動は盛んに行われています。

歴代法主

浄土真宗東本願寺派の歴代法主は、宗祖の親鸞から始まり、彼以外は「第〇〇世」と表記されます。以下は一部の法主一覧です。

• - 親鸞（1173 - 1262） - 宗祖
• - 第2世 如信（1235 - 1300）
• - 第3世 覚如（1270 - 1351）
• - 第4世 善如（1333 - 1389）
• - 第5世 綽如（1350 - 1393）
• - 第11世 顕如（1543 - 1592）
• - 第24世 闡如（1903 - 1993）
• - 第25世 興如（大谷光紹）（1925 - 1999）
• - 第26世 大谷光見（法名:聞如）（1965 - 現在）

このように、浄土真宗東本願寺派は独自の路線を進む一方で、日本の宗教界における重要な存在となっています。

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