渡部和男

渡部和男について

渡部和男（わたなべ かずお）は、日本の外交官であり、そのキャリアを通じて、科学技術協力や国際関係の分野で重要な役割を果たしました。愛媛県出身で、1975年に東京大学教養学部を卒業後、1976年に外務省に入省しました。

外務省でのキャリア

外務省入省後、スペイン語研修を受け、スペインやアルゼンチンなどの在外公館で勤務しました。これらの経験を通じて、国際的な視点と外交スキルを磨きました。特に、在外公館での勤務は、多文化理解や国際情勢に対する深い洞察力を養う上で重要な経験となりました。

学術分野での活動

外交官としてのキャリアに加えて、渡部は学術分野でも活躍しました。2006年からは神戸大学大学院経済学研究科教授として教鞭をとり、後進の育成にも尽力しました。研究者としての側面も持ち合わせ、外交と学術の両面から国際社会に貢献しました。

大使としての活動

2008年には駐パラグアイ特命全権大使に任命され、その後2011年には科学技術協力担当特命全権大使に就任しました。この役職では、国際的な科学技術協力の推進に尽力し、日本と他国との間の科学技術分野での連携を強化しました。また、2012年には国連行財政問題も担当し、国際的な組織運営にも貢献しました。

2012年9月には駐コロンビア特命全権大使に就任し、コロンビアとの外交関係強化に尽力しました。これらの大使としての活動を通じて、渡部は多国間の関係構築に重要な役割を果たしました。2011年には、三田共用会議所で開催された第11回日伊科学技術協力合同委員会で議長を務め、2012年の第14回日中科学技術協力委員会では共同議長として、210件の日中科学技術プロジェクトを確認するなど、科学技術協力の分野でも顕著な実績を残しました。

その他の活動

2016年4月には、龍谷大学法学部の客員教授に就任し、教育分野でも貢献を続けました。外交官としての経験と学術的な知識を活かし、次世代の育成にも力を注いでいます。

同期入省者

渡部の外務省同期には、以下のような人物がいます。

齋木昭隆（外務事務次官、外務審議官、駐インド大使、外務省アジア大洋州局長）
鶴岡公二（内閣官房審議官兼TPP政府対策本部首席交渉官、外務審議官、外務省総合外交政策局長）
兒玉和夫（OECD大使、外務省研修所長、国連大使（次席）、外務報道官）
木寺昌人（駐中国大使、内閣官房副長官補）
國方俊男（北極担当大使、駐チェコ大使）
小菅淳一（駐ヨルダン大使、駐アフガニスタン大使）
高田稔久（沖縄担当大使、駐ケニア兼ソマリア兼エリトリア兼セーシェル兼ブルンジ大使、駐ケニア大使）
福川正浩（駐ペルー大使）
田尻和宏（駐パラオ大使）
篠田研次（駐フィンランド大使）
高橋邦夫（駐ネパール大使、駐スリランカ兼モルディブ大使）
久枝譲治（駐オマーン大使）
加茂佳彦（駐アラブ首長国連邦大使）
西宮伸一（中国大使、外務審議官）
大塚聖一（駐レバノン大使）
高瀬康夫（駐ジャマイカ兼ベリーズ兼バハマ大使、駐トンガ大使）
小泉崇（駐ブルガリア大使）
東博史（駐ポルトガル大使、駐モーリタニア大使）
長内敬（駐ラトビア大使）
今井治（国際テロ対策・組織犯罪対策協力担当兼サイバー政策担当兼安保理非常任理事国選挙及び安保理改革（中南米諸国）担当大使、国際テロ対策・組織犯罪対策協力兼サイバー政策担当大使、駐エクアドル大使）
細谷龍平（駐マダガスカル大使）
山本啓司（駐ルーマニア大使、査察担当大使、駐カメルーン大使）
塚原大貮（駐ベナン大使）
川上公一（外交記録公開担当大使、駐レバノン大使）

これらの同期入省者もまた、日本の外交分野で重要な役割を果たしており、渡部を含め、各方面で国際社会に貢献しました。

外部リンク

* コロンビア日本大使館公式ホームページ'>渡部（わたなべ）和男駐コロンビア日本国大使からの挨拶

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