港町 (横浜市)

横浜市中区港町の詳細

港町は、神奈川県横浜市中区の北西部に位置する町名で、関内地区の関外寄りにあります。町域は南東から北西にかけて細長く伸びており、横浜公園に近い南東側が1丁目となっています。

地理

港町は、以下の地域と隣接しています。

北東側: 真砂町1〜4丁目（1〜4丁目）、尾上町5・6丁目（5・6丁目）
南西側: 首都高速神奈川1号横羽線の半地下区間を挟み、不老町、万代町、蓬莱町、羽衣町、末広町、伊勢佐木町、吉田町
北西端: 大岡川を挟み、花咲町、桜木町

町域にはJR根岸線が通り、1〜3丁目には関内駅があります。また、3・4丁目境には国道16号（関内大通り）が通っています。

旧横浜市庁舎（本庁舎）は、港町1丁目、真砂町1丁目、尾上町1丁目にまたがっていましたが、所在地表記は港町1丁目1番地でした。このように、一部の建築物は複数の町にまたがって建てられている場合があります。

2〜5丁目は飲食店が多く、創業1872年の割烹「わかな」や天ぷら店「天吉」などの老舗も軒を連ねています。3丁目にはショッピングセンター「セルテ」（横浜センタービル）、4丁目にはかつて丸井馬車道館がありました。丸井は2000年に閉館し、跡地は高層マンションに建て替えられました。6丁目には、横浜市認定歴史的建造物である横浜指路教会があります。

歴史

港町の歴史は、江戸時代に三河国の太田屋源左衛門によって開墾された太田屋新田に遡ります。元々は宗閑嶋と呼ばれる砂州に沿った沼地でした。

1871年（明治4年）に横浜港が開港し、開港場であることから港町と名付けられました。1889年（明治22年）には市制施行により横浜市の一部となり、1927年（昭和2年）には区制施行に伴い横浜市中区の一部となりました。

1871年、当地に住んでいた高島嘉右衛門は、私費を投じて藍謝堂を設立。1873年には大火に見舞われ、港町も延焼しました。その後、区画整理により旧小松町の一部が編入され、1〜6丁目が設けられました。1874年には、高島嘉右衛門により魚市場が開設されました。

1911年には魚市場跡に横浜市役所が建てられましたが、1923年の関東大震災で焼失しました。その後、木造2階建てで再建されましたが、1944年に老松町に疎開。1959年には、開港100周年を記念して現在地に市庁舎が新築されました。1964年には根岸線が開通し、関内駅が開設されました。

2022年（令和4年）には、神奈川県により暴力団排除特別強化地域に指定されています。

現在の港町

港町は、その歴史的な背景と地理的な特性から、様々な顔を持っています。老舗の飲食店が点在する一方で、オフィスビルや商業施設も立地しており、横浜の歴史と現代が融合したエリアとなっています。

また、交通の便も良く、JR根岸線関内駅が利用できるため、多くの人々が訪れるエリアです。

世帯数と人口

2024年（令和6年）4月30日現在の情報では、世帯数と人口は秘匿の地域と合算で表記されています。

学区

市立小・中学校に通う場合の学区は、2023年4月時点での情報となります。

事業所

2021年の経済センサス調査によると、事業所数と従業員数が集計されています。

その他

郵便番号: 231-0017（集配局：横浜港郵便局）
* 警察: 町内の警察の管轄区域は、別途定められています。

まとめ

港町は、横浜の歴史と文化が息づく場所です。開港以来、様々な変遷を経てきたこの地は、現在も多くの人々に利用され、賑わいを見せています。

歴史的な建造物や老舗の飲食店を訪ねることで、横浜の魅力をより深く感じることができるでしょう。

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