湯屋温泉

湯屋温泉

湯屋温泉は、岐阜県下呂市小坂地域、小坂川の支流である大洞川沿いの山間部に位置する温泉地です。この温泉は、その特異な泉質と長い歴史で知られています。

泉質

湯屋温泉の泉質は、含二酸化炭素・ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉です。源泉温度は約15℃と比較的低温ですが、その効能は多岐にわたります。特に、胃腸に対する効能が高いとされており、古くから湯治場として利用されてきました。また、特筆すべきは、炭酸の含有量です。一部の源泉では7909mgという日本一の炭酸含有量を誇り、その豊富な炭酸成分が特徴となっています。かつては、この源泉を使用したサイダーも販売されていました。

温泉街

湯屋温泉の温泉街は、源泉を売りにしているため、飲泉場が設けられており、自由に源泉を飲むことができます。また、一部の旅館では、源泉を利用した粥である「鉱泉粥」が提供されています。この鉱泉粥は、現在ではレトルトパックとしても販売されており、健康食ブームの中で人気のお土産品となっています。共同浴場は存在しないため、温泉を楽しむには旅館の日帰り受付を利用することになります。

歴史

湯屋温泉の開湯は室町時代中期とされ、約500年の歴史があります。ただし、観光案内などでは約300年、約400年などと表記されることもあります。古くから湯治場として利用されてきた歴史は、「斐太後風土記」にも記載されています。1983年（昭和58年）3月28日には、環境庁告示第27号により、濁河温泉、下島[[温泉]]とともに、小坂[[温泉郷]]の一部として国民保養[[温泉地]]に指定されました。

風習

湯屋地区には、古くから寒の入りから節分の間に鉱泉粥を食べると無病息災でいられるという言い伝えがあります。温泉街にある富士神社では、寒に入った最初の日曜日に「寒粥まつり」が開催され、参拝者に鉱泉粥が振る舞われます。この祭りは、地域の人々にとって重要な行事となっています。

アクセス

鉄道を利用する場合、高山本線飛騨小坂駅からバスに乗り約15分で到着します。

関連項目

温泉
温泉街
外湯
温泉番付
日本の[[温泉地一覧]]

外部リンク

湯屋温泉の紹介:下呂市公式観光サイトげろたび

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