源定房

源定房（みなもと の さだふさ）は、平安時代後期に活躍した公卿、歌人、そして能書家です。村上源氏の流れを汲む顕房流に属し、権中納言・源雅兼の四男として生まれました。母は源能俊の娘で、彼は後に右大臣・源雅定の猶子となっています。その功績から「堀川大納言」と号しました。

経歴

源定房は、従兄にあたる右大臣・源雅定の猶子となったことがきっかけで、官界での道を歩み始めます。侍従、右近少将、讃岐権介、備中権介、春宮権介、蔵人頭といった要職を歴任し、保元2年（1157年）には参議に任ぜられ、翌年には従三位に昇進しました。

その後、美作権守にも任ぜられ、仁安3年（1168年）には大納言・従二位に進みました。さらに、後白河院庁別当にも任命されています。文治4年（1188年）6月、病により出家し、その翌月に59歳でこの世を去りました。

一説には、赤松氏は定房の子孫の系統であるとも伝えられています。

系譜

父：源雅兼
母：大納言源能俊の娘
猶父：源雅定
生母不明の子女：
男子：源定忠
男子：源雅行
女子：藤原経宗室
女子：藤原定輔室
女子：平親国室
女子：藤原定経室

参考文献

* 『国史大辞典 第13巻』吉川弘文館　国史大辞典編集委員会（編）ISBN 4642005137

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