源道方

源 道方（みなもと の みちかた）

源道方は、平安時代中期の公卿であり、宇多源氏に属する重要な人物です。彼は左大臣である源重信の五男として生まれました。官位としては正二位に至り、権中納言の地位も経験しました。

経歴の概略

道方は、安和2年（969年）の安和の変で外祖父の源高明が失脚したものの、その後の昇進には大きな影響を受けなかったようです。彼は一条朝の初期、寛和2年（986年）に従五位下に叙爵され、翌年には侍従に任じられました。さらに、右兵衛権佐を経て、永祚2年（990年）には少納言に任命されました。その後も正暦4年（993年）と長徳4年（998年）に従五位上および正五位下へと昇進し、五位蔵人の役職にも就任しました。

長徳4年に左少弁に任命された後、長保年間には右中弁や従四位下、また権左中弁など多様な役職を歴任し、順調に昇進を続けます。寛弘元年（1004年）には正四位下に昇進し、さらに左中弁や正四位上、蔵人頭、右大弁と重要な役割を担いました。また、彼は長保4年（1002年）に宮内卿も兼任し、30年以上にわたりこの職を全うしました。

三条天皇の即位とその後

寛弘8年（1011年）には新しい三条天皇の即位後も蔵人頭に留任し、重要な役割を果たします。彼は参議に任じられる候補者の一人でしたが、他の有力な候補がいたために昇任が見送られますが、翌年にはついに参議兼左大弁に任命されます。また、長和2年（1013年）には従三位、同年12月には正三位に昇進しました。

後の生活と家族

後一条朝の寛仁2年（1018年）には従二位に昇格し、寛仁4年（1020年）には権中納言に叙任されます。ただし、その後の昇進は停滞しました。長元2年（1029年）には正二位、大宰権帥に任じられ、長元6年（1033年）までこの地位にありました。その後、長元8年（1035年）には長い間務めた宮内卿を辞任し、民部卿に転任します。

長久4年（1043年）に子息の経親を備前守に任命させたのち、道方は職務を辞します。最終的に長久5年（1044年）9月25日に亡くなりました。享年は77歳でした。彼の最終官位は前権中納言、正二位でした。

官歴

道方の官歴は非常に豊富で、彼は数多くの役職を歴任しました。特に、従五位下から始まり、最終的には正二位にまで昇進しています。

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