牛浜駅

牛浜駅

牛浜駅（うしはまえき）は、東京都福生市牛浜に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）青梅線の駅です。駅番号はJC 56。

歴史

1940年、立川飛行場の付属飛行場として陸軍多摩飛行場（現在の横田基地）が建設されたことを契機に、周辺に軍関係施設が相次いで開設されました。これに伴い、軍の要請により、急遽停留場を新設することとなりました。当初は仮停留場として開設され、定期券を持つ軍関係者のみが利用できました。仮停留場の位置は現在の「牛浜踏切」の脇にあり、駅事務所は小さな建物、ホームは角材を積み上げた簡素なものでした。

1944年の国有化に合わせて駅舎の工事が行われましたが、戦時中の物資不足のため、規模を縮小して2代目駅舎が建設され、本停留場として開業しました。

年表

1943年（昭和18年）3月1日：青梅電気鉄道の牛浜仮停留場として開業（旅客駅）。
1944年（昭和19年）4月1日：青梅電気鉄道が国有化され、運輸通信省青梅線の牛浜駅となる。
1961年（昭和36年）3月28日：拝島 - 福生間が複線化され、橋上駅舎（3代目駅舎）に改築。ホームも改築。
1966年（昭和41年）
3月：列車の編成長増大に対応するため、立川寄りにホームを延長。
10月：7両編成での運転開始。
1971年（昭和46年）2月1日：業務委託化。
1980年（昭和55年）2月：立川寄りの踏切近くまでホームを延伸。
1982年（昭和57年）
10月：10両編成に対応するため、青梅寄りにホームを延長。
11月15日：10両編成での運転開始。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道（JR東日本）の駅となる。
1995年（平成7年）11月10日：自動改札機を設置し、利用開始。
2001年（平成13年）11月18日：ICカード「Suica」の利用が可能となる。
2006年（平成18年）
3月2日：みどりの窓口の営業を終了。
3月3日：「もしもし券売機Kaeruくん」を設置。
2011年（平成23年）10月4日：バリアフリー対応の新駅舎（4代目駅舎）の建設工事を開始。
2012年（平成24年）
2月6日：「もしもし券売機Kaeruくん」を廃止。
10月19日：自由通路の開通式を開催。
10月21日：新駅舎の供用を開始（エスカレーターの一部を除く）。
12月14日: 西口エスカレーター供用開始
2013年（平成25年）3月25日：ホーム上り専用エスカレーターの供用を開始。駅舎の建て替え工事完了。
2020年（令和2年）11月28日 - 11月29日: ホーム延伸に向けた線路切替工事を実施。

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を備えています。旧駅舎の老朽化とバリアフリー化のため、2011年10月から建て替え工事が行われ、2013年3月には、エスカレーター5基、エレベーター3基を備えた新駅舎が完成しました。東西両出入口には、エレベーターと上下方向のエスカレーターが完備されています。改札内には、ホームと駅舎を結ぶエレベーターと上りエスカレーターが設置されていますが、下りエスカレーターは省略されています。改札正面の自由通路には大きなガラス窓が設置され、開放感のあるデザインとなっています。

現駅舎は旧駅舎と位置が重複しないように建てられており、旧駅舎よりも福生寄りに位置しています。東口が線路から離れているのは、旧駅舎の東口階段を避けて建設されたためです。3代目駅舎の骨組みには一部古レールが使われていましたが、現在もホーム中央部に残存しています。

JR東日本ステーションサービスが業務を受託する業務委託駅で、拝島駅が当駅を管理しています。駅舎内には自動券売機2台（うち1台は多機能券売機）、自動改札機3台、自動精算機1台が設置されています。終電後の時間帯は改札全体がシャッターで閉鎖されますが、自由通路は夜間も通行可能です。エレベーター、エスカレーターも終日利用可能です。早朝の時間帯は、有人改札窓口が閉鎖され、自動券売機も使用できないため、乗車駅証明書発行機を利用します。また、駅員の休憩時間帯は窓口が閉鎖されますが、自動ドアは開閉し、集札箱が設置されています。

2019年3月のダイヤ改正で、ホーム上の発車予定時刻表が撤去されましたが、改札口外側の時刻表は残っています。

2020年11月28日夜間から29日早朝にかけて、中央線等のグリーン車サービス開始に向けたホーム延伸工事に伴う線路切替工事が実施されました。下り線の線路が移動され、後日ホームの拡幅・延伸が行われる予定です。2024年10月12日までにこれらの工事を完了し、翌13日より快速電車・青梅線における12両編成の運転が一部列車で開始されました。

のりば

（出典：JR東日本:駅構内図）

番線	路線	方向	行先
-	-	-	-
1	青梅線	下り	福生・青梅方面
2	青梅線	上り	立川・新宿方面

3代目駅舎の概況

1961年に複線化された際に、青梅線内で最も早く橋上駅舎として建て替えられました。1989年頃には東口の北側階段が増設され、東口の公衆便所が改修されました。その後、自動改札化もされました。改札とホームを結ぶ階段は1箇所のみで、エスカレーターやエレベーターはなく、売店やトイレもありませんでした。みどりの窓口がありましたが、2006年に閉鎖され、代替として「もしもし券売機Kaeruくん」が設置されましたが、これも2012年に撤去されました。現在は多機能券売機が設置されています。構内には自動券売機、自動改札機、自動精算機が設置されています。イベント時には簡易Suicaが設置されることもありました。早朝には窓口と自動券売機部分がシャッターで閉じられ、乗車駅証明書が置かれていましたが、後に乗車駅証明書発行機が設置されました。駅周辺でイベントがある際は、駅員が増員され、臨時切符売り場が設けられていました。

利用状況

2023年度の1日平均乗車人員は4,213人です。横田基地第5ゲートの最寄り駅であり、9月に行われる「日米友好祭」開催時には、10万人以上の利用客で大変混雑します。かつては東口駅前公園に臨時切符売り場が設けられていました。

駅周辺

駅周辺は住宅街ですが、東側約600mの国道16号線沿いには、米軍横田基地があります。そのため、この付近には米軍人向けの住宅やミリタリーショップ、アメリカンフードを提供する飲食店などが並んでいます。

バス路線

1982年頃まで西口に立川バスが発着していました。現在でも、牛浜駅西口近くと新奥多摩街道の牛浜駅入口近くの標識には「路線バスを除く」という補助標識がついています。

1995年頃まで、当駅近くの新奥多摩街道と五日市街道の交差点付近に「牛浜郵便局」というバス停がありましたが、現在は廃止されています。

現在は、立川バスが、牛浜郵便局北側のバス停に、平日の朝に1本、立川駅北口行きが運行しており、夜間には立川駅北口発牛浜駅入口行きが運行されています。また、西東京バスが運行する「深夜ご帰宅バス」も同バス停を利用します。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

青梅線

■特別快速「ホリデー快速おくたま」（土休日のみ）

通常は通過（横田基地日米友好祭開催日のみ停車）

■通勤特快（平日上りのみ）・■青梅特快・■通勤快速（平日下りのみ）・■快速・■各駅停車（以上はいずれも青梅線内は各駅に停車）

拝島駅 (JC 55) - 牛浜駅 (JC 56) - 福生駅 (JC 57)

脚注

記事本文

広報資料・プレスリリースなど一次資料

利用状況

JR東日本の2000年度以降の乗車人員
東京都統計年鑑

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

* 駅の情報（牛浜駅）：JR東日本

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