現代歌人協会賞
現代歌人協会賞は、日本の歌人団体である現代歌人協会が主催する、新人の歌集を対象とした短歌の賞です。1957年に設立されて以来、非公募の新人賞としては最も伝統と権威があるとされ、多くの有名歌人を輩出してきました。この賞は、新人歌人の登竜門として、歌壇において重要な位置を占めています。
選考対象となるのは、前年に刊行された非会員かつ新人の歌集です。第一歌集に限らず、複数の歌集を刊行している新人でも対象となります。受賞者の決定は、現代歌人協会員の投票と選考委員の合議によって行われます。選考委員は毎年変更され、2024年度は石川美南、内山晶太、梅内美華子、春日いづみ、駒田晶子、中沢直人、吉川宏志の各氏が務めます。
受賞者には、賞状と賞金20万円が贈られるほか、現代歌人協会への入会資格が自動的に与えられます。この入会資格は、受賞者にとって大きな名誉であり、その後の歌人としての活動を大きく後押しするものとなっています。
現代歌人協会賞の歴代受賞者には、以下のような歌人が名を連ねています。
第1回（1957年）遠山光栄 『褐色の実』
第2回（1958年）田谷鋭 『乳鐘』
第3回（1959年）塚本邦雄『日本人靈歌』、真鍋美恵子『玻瑠』
第4回（1960年）長澤一作 『松心火』
第6回（1962年）倉地与年子 『乾燥季』
第8回（1964年）清水房雄 『一去集』
第10回（1966年）足立公平 『飛行絵本』
第11回（1967年）岡野弘彦 『冬の家族』
第13回（1969年）大内与五郎『極光の下に』、小野茂樹 『羊雲離散』
第14回（1970年）川島喜代詩 『波動』
第15回（1971年）佐佐木幸綱 『群黎』
第16回（1972年）大家増三 『アジアの砂』
第18回（1974年）竹内邦雄 『幻としてわが冬の旅』
第20回（1976年）細川謙三 『楡の下道』
第21回（1977年）河野裕子 『ひるがほ』
第22回（1978年）池田純義『黄沙』、三枝昂之 『水の覇権』
第23回（1979年）小池光 『バルサの翼』
第24回（1980年）築地正子 『花綵列島』
第25回（1981年）道浦母都子 『無援の抒情』
第26回（1982年）時田則雄 『北方論』
第27回（1983年）沖ななも 『衣裳哲学』
第28回（1984年）阿木津英 『天の鴉片』
第29回（1985年）鳥海昭子 『花いちもんめ』
第30回（1986年）真鍋正男 『雲に紛れず』
第31回（1987年）坂井修一 『ラビュリントスの日々』
第32回（1988年）加藤治郎『サニー・サイド・アップ』、俵万智 『サラダ記念日』
第33回（1989年）米川千嘉子 『夏空の櫂』
第34回（1990年）辰巳泰子『紅い花』、水原紫苑 『びあんか』
第35回（1991年）山田富士郎 『アビー・ロードを夢みて』
第37回（1993年）三井修『砂の詩学』、鳴海宥『BARCAROLLE：舟唄』
第38回（1994年）谷岡亜紀『臨界』、早川志織 『種の起源』
第39回（1995年）大滝和子 『銀河を産んだように』
第40回（1996年）吉川宏志 『青蝉』
第42回（1998年）渡辺松男 『寒気氾濫』
第43回（1999年）大口玲子 『海量』
第45回（2001年）永田紅『日輪』
第46回（2002年）岩井謙一『光弾』、真中朋久『雨裂』
第47回（2003年）渡英子『みづを搬ぶ』、島田幸典『no news』
第48回（2004年）本多稜『蒼の重力』、矢部雅之『友達ニ出会フノハ良イ事』
第50回（2006年）松木秀『5メートルほどの果てしなさ』、日置俊次 『ノートル・ダムの椅子』
第51回（2007年）棚木恒寿『天の腕』、都築直子 『青層圏』
第52回（2008年）奥田亡羊『亡羊』
第53回（2009年）駒田晶子『銀河の水』
第54回（2010年）野口あや子『くびすじの欠片』、藤島秀憲『二丁目通信』
第55回（2011年）光森裕樹『鈴を産むひばり』
第56回（2012年）柳澤美晴『一匙の海』
第57回（2013年）内山晶太『窓、その他』、山田航『さよならバグ・チルドレン』
第58回（2014年）大森静佳『てのひらを燃やす』
第59回（2015年）服部真里子『行け広野へと』
第60回（2016年）吉田隼人『忘却のための試論』
第61回（2017年）鳥居『キリンの子』
第62回（2018年）佐藤モニカ『夏の領域』
第63回（2019年）小佐野彈『メタリック』、山下翔『温泉』
第64回（2020年）川島結佳子『感傷ストーブ』、佐佐木定綱『月を食う』
第65回（2021年）川野芽生『Lilith』、北山あさひ『崖にて』
第66回（2022年）北辻一展『無限遠点』、平岡直子『みじかい髪も長い髪も炎』
第67回（2023年）鈴木加成太『うすがみの銀河』、田村穂隆『湖とファルセット』
第68回（2024年）睦月都『Dance with the invisibles』
現代歌人協会賞は、新人歌人の才能をいち早く見出し、その後の活躍を支援する上で、非常に重要な役割を果たしています。この賞を受賞した多くの歌人が、その後の歌壇を牽引する存在となっていることからも、その影響力の大きさが伺えます。
関連する賞として、日本歌人クラブ新人賞、現代歌人集会賞、現代短歌新人賞などが挙げられます。これらの賞と並び、現代歌人協会賞は、日本の現代短歌界において、最も注目される賞の一つです。
外部リンクとして、現代歌人協会の公式サイトがあります。
現代歌人協会
選考対象となるのは、前年に刊行された非会員かつ新人の歌集です。第一歌集に限らず、複数の歌集を刊行している新人でも対象となります。受賞者の決定は、現代歌人協会員の投票と選考委員の合議によって行われます。選考委員は毎年変更され、2024年度は石川美南、内山晶太、梅内美華子、春日いづみ、駒田晶子、中沢直人、吉川宏志の各氏が務めます。
受賞者には、賞状と賞金20万円が贈られるほか、現代歌人協会への入会資格が自動的に与えられます。この入会資格は、受賞者にとって大きな名誉であり、その後の歌人としての活動を大きく後押しするものとなっています。
現代歌人協会賞の歴代受賞者には、以下のような歌人が名を連ねています。
第1回（1957年）遠山光栄 『褐色の実』
第2回（1958年）田谷鋭 『乳鐘』
第3回（1959年）塚本邦雄『日本人靈歌』、真鍋美恵子『玻瑠』
第4回（1960年）長澤一作 『松心火』
第6回（1962年）倉地与年子 『乾燥季』
第8回（1964年）清水房雄 『一去集』
第10回（1966年）足立公平 『飛行絵本』
第11回（1967年）岡野弘彦 『冬の家族』
第13回（1969年）大内与五郎『極光の下に』、小野茂樹 『羊雲離散』
第14回（1970年）川島喜代詩 『波動』
第15回（1971年）佐佐木幸綱 『群黎』
第16回（1972年）大家増三 『アジアの砂』
第18回（1974年）竹内邦雄 『幻としてわが冬の旅』
第20回（1976年）細川謙三 『楡の下道』
第21回（1977年）河野裕子 『ひるがほ』
第22回（1978年）池田純義『黄沙』、三枝昂之 『水の覇権』
第23回（1979年）小池光 『バルサの翼』
第24回（1980年）築地正子 『花綵列島』
第25回（1981年）道浦母都子 『無援の抒情』
第26回（1982年）時田則雄 『北方論』
第27回（1983年）沖ななも 『衣裳哲学』
第28回（1984年）阿木津英 『天の鴉片』
第29回（1985年）鳥海昭子 『花いちもんめ』
第30回（1986年）真鍋正男 『雲に紛れず』
第31回（1987年）坂井修一 『ラビュリントスの日々』
第32回（1988年）加藤治郎『サニー・サイド・アップ』、俵万智 『サラダ記念日』
第33回（1989年）米川千嘉子 『夏空の櫂』
第34回（1990年）辰巳泰子『紅い花』、水原紫苑 『びあんか』
第35回（1991年）山田富士郎 『アビー・ロードを夢みて』
第37回（1993年）三井修『砂の詩学』、鳴海宥『BARCAROLLE：舟唄』
第38回（1994年）谷岡亜紀『臨界』、早川志織 『種の起源』
第39回（1995年）大滝和子 『銀河を産んだように』
第40回（1996年）吉川宏志 『青蝉』
第42回（1998年）渡辺松男 『寒気氾濫』
第43回（1999年）大口玲子 『海量』
第45回（2001年）永田紅『日輪』
第46回（2002年）岩井謙一『光弾』、真中朋久『雨裂』
第47回（2003年）渡英子『みづを搬ぶ』、島田幸典『no news』
第48回（2004年）本多稜『蒼の重力』、矢部雅之『友達ニ出会フノハ良イ事』
第50回（2006年）松木秀『5メートルほどの果てしなさ』、日置俊次 『ノートル・ダムの椅子』
第51回（2007年）棚木恒寿『天の腕』、都築直子 『青層圏』
第52回（2008年）奥田亡羊『亡羊』
第53回（2009年）駒田晶子『銀河の水』
第54回（2010年）野口あや子『くびすじの欠片』、藤島秀憲『二丁目通信』
第55回（2011年）光森裕樹『鈴を産むひばり』
第56回（2012年）柳澤美晴『一匙の海』
第57回（2013年）内山晶太『窓、その他』、山田航『さよならバグ・チルドレン』
第58回（2014年）大森静佳『てのひらを燃やす』
第59回（2015年）服部真里子『行け広野へと』
第60回（2016年）吉田隼人『忘却のための試論』
第61回（2017年）鳥居『キリンの子』
第62回（2018年）佐藤モニカ『夏の領域』
第63回（2019年）小佐野彈『メタリック』、山下翔『温泉』
第64回（2020年）川島結佳子『感傷ストーブ』、佐佐木定綱『月を食う』
第65回（2021年）川野芽生『Lilith』、北山あさひ『崖にて』
第66回（2022年）北辻一展『無限遠点』、平岡直子『みじかい髪も長い髪も炎』
第67回（2023年）鈴木加成太『うすがみの銀河』、田村穂隆『湖とファルセット』
第68回（2024年）睦月都『Dance with the invisibles』
現代歌人協会賞は、新人歌人の才能をいち早く見出し、その後の活躍を支援する上で、非常に重要な役割を果たしています。この賞を受賞した多くの歌人が、その後の歌壇を牽引する存在となっていることからも、その影響力の大きさが伺えます。
関連する賞として、日本歌人クラブ新人賞、現代歌人集会賞、現代短歌新人賞などが挙げられます。これらの賞と並び、現代歌人協会賞は、日本の現代短歌界において、最も注目される賞の一つです。
外部リンクとして、現代歌人協会の公式サイトがあります。
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