産交バス高森営業所

産交バス高森営業所について

産交バス高森営業所は、かつて九州産交バスの子会社であった産交バスの営業所の一つでした。1991年に九州産業交通から分社化され、熊北産交管内の営業所として発足しましたが、2005年4月に子会社再編により産交バスの営業所となりました。しかし、2024年6月1日をもって阿蘇営業所に統合され、その歴史に幕を閉じました。


営業所廃止後も、高森バスセンターとして窓口業務が継続され、車庫は「産交バス阿蘇営業所高森車庫」として存続しています。車両や乗務員、窓口係員も引き続き駐在しており、地域におけるバス交通の拠点としての役割を担っています。

所在地

かつて、高森営業所は高森町の中心部に位置していましたが、現在は国道325号線沿いにあります。かつての営業所の場所には、現在「高森中央」バス停が設置されています。また、過去には上益城郡蘇陽町（現在の山都町）馬見原にも駐在車庫がありましたが、路線廃止とともに廃止されています。

担当路線

高森営業所は、高森町全域と南阿蘇村の一部をカバーする路線を運行していました。以前は熊本市方面への一般路線も運行していましたが、後に大津止まりとなり、熊北産交に移管されました。高森 - 大津間の路線は2009年9月末に廃止され、その代替として、高森町と南阿蘇村のコミュニティバスの運行を受託しています。

具体的には、高森町民バスと南阿蘇村のゆるっとバスの運行を担っています。また、かつては馬見原地区まで路線がありましたが、2007年に廃止され、現在は山都町コミュニティバスが代替輸送を行っています。

さらに、阿蘇くまもと空港を経由する快速バス「たかもり号」や、その間合いで運行される「AP 空港リムジン」も担当していました。かつては熊本市から阿蘇・草千里を経由して黒川温泉を結ぶ九州横断バスも担当していました。

発着路線

高森営業所からは直接乗車できませんが、最寄りの「高森中央」バス停から以下の路線が利用できました。

コミュニティバス
高森町民バス
ゆるっとバス
快速・特急バス
たかもり号（高森中央 - 阿蘇くまもと空港 - 熊本桜町BT - 熊本駅 - 西部車庫）
たかちほ号（高森中央 - 五ヶ瀬 - 高千穂 - 延岡駅）※九州産交バス高速営業所による運行

南郷ライナーについて

南郷ライナーは、産交バス高森営業所が運行していた快速バスです。2017年4月1日に運行を開始し、当初は高森中央から大津駅（南口）までを結んでいました。しかし、2021年1月3日からは運行区間が短縮され、立野駅までとなりました。

運行終了の経緯

2016年の熊本地震で南阿蘇鉄道の一部区間が不通になった際、南郷ライナーは鉄道の代替輸送手段として重要な役割を果たしました。しかし、2023年7月15日に南阿蘇鉄道が全線復旧したため、同日をもって運行を終了しました。

停車箇所

運行終了時点（2021年1月3日 - 2023年7月15日）
高森中央 - 高森下町 - 高森湧水トンネル公園入口 - 白川水源入口 - 吉田新町 - 吉田登山線入口 - 中松駅前 - 祇園橋（高森）- 新村（久木野）- JA久木野給油所横 - 室町公園 - JA長陽給油所横 - 長陽駅入口 - 栃木入口 - 西栃木 - 立野 - 立野駅

過去（2017年10月1日 - 2021年1月2日）
高森中央 - 高森下町 - 高森湧水トンネル公園入口 - 白川水源入口 - 吉田新町 - 吉田登山線入口 - 中松駅前 - 祇園橋（高森）- 新村（久木野）- JA久木野給油所横 - 室町公園 - JA長陽給油所横 - 長陽駅入口 - 栃木入口 - 西栃木 - 立野 - 大津駅（南口）

過去（2017年4月1日 - 同年9月30日）
高森中央 - 高森下町 - 高森湧水トンネル公園入口 - 白川水源入口 - 吉田新町 - 吉田登山線入口 - 中松駅前 - 祇園橋（高森）- 新村（久木野）- JA久木野給油所横 - 摺尾 - 木の香湯温泉入口 - 萌の里・俵山登山口 - 西原役場入口 - 西原台 - 高遊 - 阿蘇くまもと空港 - 大津警察署前 - 大津駅（南口）

乗車券

SUNQパス、くまモンのIC CARD、全国10社交通系ICカード、下通り交通券が利用できました。ただし、わくわく1dayパスは利用できませんでした。

使用車両

以前は大型ハイデッカー車両が使用されていましたが、2019年頃からは一般路線用の小型車両が主に使われるようになりました。現在では、高森町民バスとゆるっとバスの運行が中心のため、小型車両がメインとなっています。

車両

当営業所では、国産4メーカーの車両を保有していました。現在では、高森町民バスとゆるっとバスの運行が中心のため、日野・リエッセや三菱ふそう・ローザなどの小型車両が主に使用されています。また、「たかもり号」には観光タイプの大型ハイデッカー車両（ヒュンダイ・ユニバース）が配属されています。

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