相原 (相模原市)

相原：相模原市緑区の地名

神奈川県相模原市緑区にある相原は、住居表示が実施済みで、相原一丁目から六丁目までが区域となっています。古くからの集落は、境川に近い台地の崖周辺にあり、津久井街道（国道413号）が東西に貫通しています。

地理

相模原市の中央部北端に位置し、東京都町田市相原町と隣接しています。南には西橋本や二本松、東には元橋本町や橋本、西には町屋や原宿といった地域と接しています。相模原台地の北端部にあたり、境川の南側に広がっています。かつては農地が広がっていましたが、1970年代以降は宅地開発が進み、市街地化が急速に拡大しました。現在では、西隣の城山地区東部まで連続した市街地を形成しています。

歴史的には、1941年以前の旧相原村、元の大字相原、そして現在の住居表示による相原一丁目から六丁目という三つの段階があります。しかし、現在では旧相原村の区域を「相原」と呼ぶことはほとんどなく、市では「橋本地区」と呼称することが多いようです（中央区の小山、清新地区を除く）。

交通

JR横浜線の相原駅は町田市側に位置しており、相原地区内には駅がありません。かつては南津電気鉄道の駅として「相模相原駅」の設置計画もありましたが、世界恐慌の影響で頓挫し、現在に至っています。

歴史

1594年（文禄3年）の検地では、境川が武蔵国と相模国の境界と定められました。それにより、境川の北側は武蔵国多摩郡、南側は相模国高座郡に属することとなりました。この国境確定後、北側の武蔵国相原村は「上相原村」とも呼ばれ、天保年間までは「上相原村」と「相原村」の両方の呼称が用いられていました。当初は相模原台地北部の広い範囲を占めていましたが、1646年（正保3年）に橋本村、小山村、下九沢村が分村し、相原村は北西部に縮小しました。江戸時代初期には幕府直轄領でしたが、幕末期には旗本2家の相給となりました。

地名の由来

古くは「粟飯原」とも表記され、平安時代後期から鎌倉時代にかけて武蔵国多摩郡を拠点とした武士団「横山党」の粟飯原氏に由来すると言われています。

沿革

1868年（慶応4年）には神奈川府（後の神奈川県）に所属。町村制施行により、相原村は橋本村、小山村、清兵衛新田と合併して高座郡相原村となり、大字相原となりました。1941年（昭和16年）には、相原村が上溝町、座間町など5村と合併して高座郡相模原町となり、大字相原となりました。1954年（昭和29年）には相模原町が市制施行し、相模原市の大字相原となりました。1967年以降、段階的に住居表示が実施され、現在は大字相原全域で住居表示が整備されています。

地価

2023年1月1日時点の公示地価では、相原1-7-14地点で17万6000円/m2、相原4-4-13地点で16万円/m2となっています。

教育施設

相模原市立相原小学校などがあります。以前は神奈川県立相原高等学校も大字橋本にありましたが、2019年4月に橋本台へ移転しました。

その他

郵便番号は252-0141で、集配局は橋本郵便局です。

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