県病院前停留場

県病院前停留場（広島電鉄宇品線）

県病院前停留場は、広島市南区宇品神田一丁目と翠一丁目に位置する広島電鉄宇品線の路面電車停留場です。駅番号はU11。

歴史

1935年、宇品線の御幸橋東詰から宇品までの区間が宇品通りに移設された際に、広陵中学前停留場として開設されました。当時は停留場近くに広陵中学校があったことが駅名の由来です。

1945年8月6日の原爆投下により、広島電鉄は全線不通となりましたが、県病院前停留場を含む電鉄前から向宇品までの区間は、同月中に復旧を果たしました。戦後、1948年には、原爆で焼失した公立広島病院の後を継ぎ、県立広島病院が当地に開院したことを受け、県病院前停留場に改称されました。

年表

1935年12月27日：宇品線の御幸橋東詰 - 宇品間が新線へ移設、広陵中学前停留場として開業。
1948年頃：県病院前停留場に改称。
2014年12月15日：ホームの改良工事が完了。

停留場構造

宇品線は道路上に軌道が敷かれた併用軌道であり、県病院前停留場も道路上にホームが設けられています。ホームは低床式で2面あり、南北方向に伸びる2本の線路を挟むように配置されています。ただし、ホームは互いに南北方向にずれており、交差点の北側に広島港方面へ向かう下りホーム、南側に広島駅・紙屋町方面へ向かう上りホームがあります。

ホーム長は3両・5両連接車に対応しています。2014年には改修工事が実施され、下りホームの上屋延長と安全柵の交換が行われました。

運行系統

県病院前停留場には、広島電鉄の1号線、5号線、7号線、0号線が乗り入れています。

停留場周辺

周辺は住宅街であり、県立広島病院、県立広島大学、宇品郵便局などが立地しています。かつての広陵中学校の校地は、みゆきプラザ（みゆきパーク・マンション、イオンみゆき店）として利用されています。また、北側には千田廟公園があります。

県病院方向に伸びる県道86号は、かつての海岸線・堤防に相当します。明治時代以降の宇品港築港による埋立地であり、停留場から宇品方面へ向けて路面が下っているのは、堤防の名残です。かつて堤防の土手に桜の木が植えられていたことから「桜の土手」と呼ばれ、戦時中には車両疎開のための留置線が敷かれました。

バス路線

黄金山通り沿いに県病院前バス停があり、広電バス・広島バス・広島交通が停車します。

県病院前バス停（東行き 県立広島大学前方面）
301 まちのわループ 左回り（広電バス・広島バス・広島交通） 旭町・大学病院方面
342 → 341 まちのわループ 皆実町4丁目・大学病院入口方面
12号線（広電バス） 県立広島大学前・仁保沖町方面
県病院前バス停（北西行き 御幸橋方面）
302 まちのわループ 右回り（広電バス・広島バス・広島交通） 日赤病院前・富士見町方面
12号線（広電バス） 御幸橋・富士見町方面
西翠町バス停（宇品通り南行き 県立広島大学前方面）
301 まちのわループ 左回り（広電バス・広島バス・広島交通） 旭町・大学病院方面
342 → 341 まちのわループ 皆実町4丁目・大学病院入口方面
12号線（広電バス） 県立広島大学前・仁保沖町方面
西翠町バス停（宇品通り北行き 御幸橋方面）
302 まちのわループ 右回り（広電バス・広島バス・広島交通） 日赤病院前・富士見町方面
* 12号線（広電バス） 御幸橋・富士見町方面

隣の停留場

広島電鉄

■宇品線

広大附属学校前停留場 (U10) - 県病院前停留場 (U11) - 宇品二丁目停留場 (U12)

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