睦政会

睦政会（ほくせいかい）に関する詳細

睦政会は日本の自由民主党の重要な派閥の一つで、もともとは白政会として知られていました。その歴史は1948年にまで遡ります。大野伴睦が昭和電工事件で逮捕された際、彼の無罪を訴えた村上勇が中心となって結成された集まりがこの派閥の起源です。

1956年12月の自由民主党総裁選挙時には、大野派は約50票の支持を有し、公には中立を表明していましたが、内部的には大野が石橋湛山支持を決定し、石橋陣営の石田博英と連絡を取りつつ多数派工作を展開していました。結果として、石橋が総理総裁に当選しましたが、彼は脳梗塞により辞任し、その後岸信介が後任となります。その後、1957年3月5日に大野派「白政会」が正式に設立されました。

1957年9月24日、岸信介が党内の派閥解消を求めたため、一旦「白政会」は解散されました。しかし、他の派閥が解消の動きを見せなかったことから、大野は新たに「睦政会」を形成しました。1960年の自由民主党総裁選挙では、大野が候補として出馬する意向を示したものの、直前で撤退しました。しかし、公選で党人派が敗北する中で、彼は池田政権において自民党の副総裁として重要な発言権を手に入れることとなりました。

睦政会は、自民党内でも「最も団結が固い派閥」と評価され、多くの国会議員が所属していました。1964年に大野が亡くなると、派閥内において後継者争いが勃発しました。船田中と村上勇が対立し、最終的には1965年8月に派閥が分裂しました。両派は初めての合意を形成し、船田派は「一新会」、村上派は「一陽会」として新たに名乗ることとなりました。このように睦政会はその後の政治史に大きな影響を与えました。

主な所属国会議員

睦政会に所属していた国会議員は以下の通りです：

• - 大野伴睦
• - 村上勇
• - 倉石忠雄
• - 水田三喜男
• - 青木正
• - 犬養健
• - 船田中
• - 平野三郎
• - 福田篤泰
• - 宇都宮徳馬
• - 内海安吉
• - 鹿野彦吉
• - 山口六郎次
• - 大島秀一
• - 福田一
• - 中村幸八
• - 辻寛一
• - 八木一郎
• - 田村元
• - 田中正巳
• - 中山マサ
• - 押谷富三
• - 原田憲
• - 中井一夫
• - 原健三郎
• - 小林絹治
• - 堀川恭平
• - 徳安実蔵
• - 綱島正興
• - 福永一臣
• - 川野芳満
• - 山村庄之助
• - 木村守江
• - 丹羽喬四郎
• - 岩本信行
• - 江崎真澄
• - 小平久雄
• - 佐々木盛雄
• - 谷川和穂
• - 斎藤邦吉
• - 高石幸三郎
• - 荒舩清十郎
• - 前田郁
• - 鴨田宗一

（この情報は、足立利昭や丹羽文生らの著作からの知見を元にまとめられています。）

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