矢島タクシー

矢島タクシー

株式会社矢島タクシーは、群馬県太田市に本部を置くタクシー・バス会社です。地域に根ざした事業展開を行っており、タクシー事業のほか、路線バスやコミュニティバスの運行を通じて、地域住民の生活を支えています。

会社概要

1954年（昭和29年）に設立されましたが、創業は1934年と、長い歴史を持っています。系列会社には、尾島自動車（尾島タクシー）や、自動車部品製造・販売の矢島工業があります。矢島工業は、SUBARU系の部品メーカーとして知られるほか、モータースポーツパーツブランド「syms（シムス）」も展開しています。かつては館林地区でもタクシー事業を展開していましたが、現在は撤退しています。

路線バス事業

矢島タクシーは、太田市内外で多様な路線バスを運行しています。

シティライナーおおた

太田市のコミュニティバスで、旧名は「そよかぜ」です。かつては新田地域と尾島地域で「あおぞら」が運行されていましたが、太田市への編入に伴い、「そよかぜ」に切り替わりました。藪塚地域も合併時に運行開始となりました。

2014年4月1日現在、新田線・尾島線・市内循環線の3路線が運行されています。新田線では、増発に伴いノンステップバスが導入されました。新田線では、いすゞ・エルガミオやマイクロバスが使用されています。尾島線では、日野・ポンチョが使用されています。

過去には、利用状況に応じてマイクロバス（日野・リエッセII、日産・シビリアン）や小型路線バス（日野・ポンチョ、日野・リエッセ）、中型路線バス（いすゞ・エルガミオ、日産ディーゼル車）が運用されていました。

おうかがい市バス

太田市の福祉デマンドバスです。2010年4月1日より、「そよかぜ」の新田線・尾島線を除く路線を全廃し、運行を開始しました。対象者は、障害者および70歳以上の高齢者です。

（旧）新田地域乗合バス

2005年10月1日より、新田循環線が廃止され、マイクロバスによる運行が開始されました。この路線には、尾島タクシーから移管された日野・リエッセが使用されていましたが、後に尾島線に転用され、廃車となりました。

あおぞら

大泉町・千代田町が共同で運行するコミュニティバスです。両町と太田駅を結びます。合併前は、新田地域と尾島地域でも運行していました。

おうらタウンバス

邑楽町のコミュニティバスです。太田駅と邑楽町にある本中野駅を結びます。

さわやか

大泉町のコミュニティバスで、町内循環バスとして運行されていましたが、2014年3月31日をもって運行を終了しました。

おおたCityシャトル500

太田駅南口と熊谷駅を結ぶ一般路線バスです。当初は運賃が500円均一でしたが、消費税増税や社会情勢により、現在は600円（ノルベ利用時597円）となっています。運行時間は、上越新幹線との接続に合わせ夜11時まででしたが、2023年6月の改正で終バスの時間が繰り上がりました。当初は直行便でしたが、後に太田駅南口 - BUSターミナルおおた間が延長され、延長区間のみの利用も可能です。

運行開始当初は、専用カラーの日野・リエッセが使用されていましたが、2014年6月現在では、青一色の日野・レインボーIIやいすゞ・エルガミオが使用されています。また、太田駅南口延長時に、一時的に中型観光バスが使用されたこともあります。

2022年3月12日には、地域連携ICカード「nolbé（ノルベ）」のサービスが開始され、運賃支払いが整理券方式（ICカードの場合はタッチ）に変更されました。しかし、シャトル500の車両が新田線の代走をする際には、nolbéは利用できません。

イオンモール太田線

東武鉄道太田駅南口とイオンモール太田を結ぶ一般路線バスです。イオングループのコーポレートカラーに塗装されたいすゞ自動車製の大型バス・エルガが使用されています。日中は20分毎に運行され、休日にはイオンモール太田へのアクセスで混雑します。

2022年3月12日に「nolbé」のサービスが開始され、整理券方式での支払いになりました。

nolbé（ノルベ）について

地域連携ICカード「nolbé（ノルベ）」は、「おおたCityシャトル500」と「イオンモール太田線」で利用できますが、「そよかぜ」「あおぞら」「おうらタウンバス」では利用できません。タクシーでの利用は、現時点ではできません。矢島タクシーでの発売箇所は、東本町本部内太田観光サービスと岩瀬川営業所事務所です。

受託運行

矢島タクシーは、以下の受託運行も行っています。

太田駅南口と結婚式場「ローヤルチェスターおおた」間のレトロバス運行
SUBARUの社員送迎バス運行
三洋電機の工場と熊谷駅間の送迎バス運行、社有車の運転代行
太田市役所とその総合支所での公用車の運転代行

車両

自社導入車は、日野自動車の車両が多いです。中古導入車では、いすゞ自動車や日産ディーゼル工業の車両も導入しています。かつては、富士重工業製の車体を架装した車両も導入していました。イオンモール太田線のいすゞ・キュービックは東急バスから、シティライナーおおた新田線の日産ディーゼル・UAは関東バスから中古導入したものです。

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