石原町 (北九州市)

石原町（いしはらまち）

福岡県北九州市小倉南区に位置する石原町は、東谷地区の一部を構成する地域です。東は新道寺、西は春吉、北は山本および高津尾と接しています。かつては秋月街道（現在の国道322号）の宿場町として栄えましたが、後にその機能は徳力に移り、中継点としての役割を担うようになりました。しかし、現在でも地域を代表する地名として、駅や郵便局にその名を残しています。

歴史

沿革

1889年（明治22年）4月1日：町村制施行により、石原町村を含む8つの村が合併し、東谷村が発足。旧石原町村は東谷村大字石原町となりました。
1948年（昭和23年）9月10日：東谷村が小倉市に編入され、東谷村大字石原町は小倉市大字石原町となりました。
1963年（昭和38年）2月10日：小倉市が合併により北九州市となり、小倉市大字石原町は北九州市小倉区大字石原町となりました。
1974年（昭和49年）4月1日：小倉区分区により、大字石原町は小倉南区の所属となりました。

地理と産業

石原町は、かつて宿場町として機能していましたが、昭和以降、東谷村がセメント城下町として発展するにつれて、中心市街地は南に隣接する新道寺や木下に移りました。現在、石原町東部の新道寺との境界付近には小倉鉄工団地が整備され、コイルセンター国光や九州鉄工などの金属加工工場が集積しています。

交通

鉄道

JR日田彦山線が通過していますが、石原町内に駅は設置されていません。最寄りの駅は新道寺にある石原町駅です。

道路

国道322号（秋月街道・旧道）：石原町地区の中心部を南北に通過します。
国道322号（呼野バイパス・現道）：石原町地区の東側を通り、香春町・田川市方面と小倉方面を結ぶ主要な道路となっています。

路線バス

国道322号（旧道）沿いには、「石原町」バス停と「石原鉄工団地入口」バス停が設置されており、以下の西鉄バス北九州の2系統が利用可能です。

志井線 ■□ 34：中谷 - 石原町 - 新道寺 - 志井 - 志徳団地北 - 北方 - 小倉駅バスセンター - 砂津
東⾕〜徳⼒線 ■□ 1：中谷 - 石原町 - 新道寺 - 志井 - 志徳団地北 - 徳力公団前駅

バス路線は、北方面は国道322号を経由して小倉南インターチェンジ付近の中谷へ、南方面は福岡県道を経由して志井方面へと運行しています。

主な施設

石原町公民館：地域のコミュニティ活動の拠点です。
九州電力石原町変電所：地域への電力供給を担う施設です。
大応寺：地域に古くから存在する寺院です。

周辺の「石原町」を冠する施設

これらの施設は、石原町だけでなく東谷地区全体を対象とした施設としての役割を担っています。

JR日田彦山線 石原町駅（大字新道寺）：鉄道の利用に欠かせない駅です。
石原町郵便局（大字新道寺）：かつては東谷地区全域の集配を担当していましたが、現在は北九州中央郵便局の管轄となっています。
NTT西日本西谷石原電話交換所（大字高津尾）：西谷、中谷、東谷の3地区を管轄する電話局で、市内局番は451と452です。

まとめ

石原町は、歴史的な宿場町の面影を残しつつ、小倉鉄工団地の一翼を担う工業地域としての側面も持ち合わせています。交通の要所としても重要な役割を担っており、地域住民の生活を支える様々な施設が存在しています。

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