新道寺

新道寺（しんどうじ）

新道寺は、福岡県北九州市小倉南区に位置する地名です。この地域は、JR日田彦山線の石原町駅周辺の地域と、北九州国定公園に指定されている平尾台の一部を含む飛び地から構成されています。郵便番号は803-0186です。

概要

新道寺は、小倉南区東谷地区の一角を占めており、東谷地区の中で最も人口が多い地域です。南に隣接する木下地区と共に東谷地区の中心的な役割を担っています。新道寺という地名は、新道寺東公園の近くにある寺院「新道寺」に由来しています。

かつて新道寺は、平尾台で産出される石灰石を基盤としたセメント産業で栄えました。石原町駅から石灰石を運搬するための専用線が敷設されていた時代もありました。しかし、周辺の炭鉱の衰退とともに、石灰石関連の事業は大幅に縮小しました。その後、平尾台の一部は学術研究都市として再開発され、2003年には「平尾台」という町名が誕生しました。

歴史

1889年（明治22年）4月1日：町村制の施行により、企救郡の石原町村、新道寺村、母原村、井手浦村、木下村、市丸村、小森村、呼野村が合併し、東谷村が発足。旧新道寺村は東谷村大字新道寺となりました。
1948年（昭和23年）9月10日：東谷村が小倉市に編入され、東谷村は廃止。大字新道寺は小倉市大字新道寺となりました。
1963年（昭和38年）2月10日：小倉市が合併により北九州市となり、小倉市大字新道寺は北九州市小倉区大字新道寺となりました。
1974年（昭和49年）4月1日：小倉区の分区により、大字新道寺は小倉南区大字新道寺となりました。
2003年（平成15年）2月：大字新道寺の一部（飛び地内）に住居表示が実施され、平尾台一丁目から三丁目が分立しました。

交通

鉄道

JR日田彦山線：石原町駅が新道寺の地域内にあり、東谷地区の主要な駅として機能しています。

道路

国道322号：旧道は新道寺の西側を、バイパスは東側を通過します。南は香春町・田川市方面へ、北は小倉方面へと続いています。
福岡県道28号直方行橋線：国道322号（旧道）の東谷医院付近から西に分岐し、道原方面へ延びています。ただし、路線名にある直方市方面は未開通です。また、「平尾台入口西」交差点から東へ分岐し、平尾台を経由して行橋市方面へ向かう区間は、カルスト台地や鍾乳洞が点在する観光道路としての役割も担っています。
福岡県道220号石原町停車場線
福岡県道256号新道寺曽根線：国道322号（旧道）の「石原町郵便局」交差点から北東に分岐し、新道寺小学校付近を経由して志井方面へと延びています。母原までは県道井手浦徳力線との重複区間です。
福岡県道257号井手浦徳力線：県道新道寺曽根線の丸山バス停付近から南東方向に分岐し、井手浦方面へ向かいます。

路線バス

新道寺地区内には、県道新道寺曽根線および県道井手浦徳力線上に以下の4つのバス停があります。

山ケ迫
丸山
新道寺小学校
新道寺

運行バス会社と主な路線は以下の通りです。

西鉄バス北九州
志井線 ■□ 34：中谷 - 石原町 - 新道寺 - 志井 - 志徳団地北 - 北方 - 小倉駅バスセンター - 砂津
東⾕〜徳⼒線 ■□ 1：中谷 - 石原町 - 新道寺 - 志井 - 志徳団地北 - 徳力公団前駅
平尾台観光タクシー
おでかけ交通平尾台線：中谷 - JR石原町駅 - 井手浦口 - 吹上峠 - 自然の郷・観光センター

平尾台へのアクセスを目的とした交通機関で、定期運行は水曜日と土日祝日のみですが、事前に予約すれば希望の日時で利用できるオンデマンド便もあります。

主な施設

JR日田彦山線 石原町駅
石原町郵便局
平尾台霊園
北九州市立新道寺小学校
学校法人九州自然学園北九州子どもの村小・中学校（旧新道寺小学校平尾分校）
三菱マテリアル東谷鉱山
住友大阪セメント小倉鉱山

観光

新道寺の一部を含む平尾台地域は、自然豊かな観光地として知られています。

平尾台（北九州国定公園）
千仏鍾乳洞
牡鹿鍾乳洞
光水鍾乳洞
目白鍾乳洞

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