福岡県道52号八女香春線

福岡県道52号八女香春線は、福岡県八女市を起点とし、田川郡香春町に至る主要地方道です。総延長は約90kmと、福岡県内の県道としては最長を誇ります。この路線は、筑後地方を横断し、その後、うきは・朝倉・香春方面へと福岡県を縦に進むという特徴的なルートを取ります。

路線の概要

起点の八女市から、八女市役所星野支所までは、筑後地方を東西に横断するルートです。そこから北上し、うきは市、朝倉市を経て、筑豊地方へと進みます。このルートは、二つの峠越えを必要とします。一つは、八女市星野村とうきは市の境にある合瀬耳納峠、もう一つは、朝倉郡東峰村と田川郡添田町の境にある斫石峠です。合瀬耳納峠は、2018年に合瀬耳納トンネルが開通したことにより、峠越えをせずに通過できるようになりました。しかし、斫石峠については、峠の前後区間が整備されておらず、離合が困難な箇所が残っています。

平野部を通る区間もあります。八女市の一部や、うきは市、朝倉市の一部区間です。添田町に入ると、国道500号と交差し、そこから先は田川郡の東側を通る主要道路として、交通量が増加します。朝倉郡東峰村から終点の香春町までは、JR九州日田彦山線と並行するルートを通ります。

路線データ

起点: 福岡県八女市山内（上山内交差点、国道442号交点）
終点: 福岡県田川郡香春町大字高野（香春交差点、国道322号交点）
総延長: 88.586 km

歴史

この路線の歴史は、主要地方道小倉日田線として指定された1954年に遡ります。その後、路線の再編や区間の昇格、トンネルの開通などを経て、現在の形になりました。

1954年: 主要地方道小倉日田線として指定
1964年: 主要県道小倉日田線を北九州日田線として主要地方道に再指定
1969年: 北九州市小倉区 - 田川郡香春町間が一般国道322号へ昇格
1971年: 主要県道北九州日田線の一部、主要県道八女浮羽線の全線、一般県道宝珠山浮羽線の全線を主要地方道八女香春線に指定
1973年: 福岡県道52号八女香春線を認定
1993年: 主要県道八女香春線の一部・一般県道添田日田線の一部・一般県道竹大行司停車場線が八女香春線として主要地方道に再指定
2018年: 合瀬耳納トンネル開通
2023年: 今川橋が開通

路線状況

複数の県道や国道との重複区間があります。特に、うきは市内や添田町内では、複数の道路と重複しています。

福岡県道70号田主丸黒木線
福岡県道57号浮羽石川内線
福岡県道151号浮羽草野久留米線
国道210号
国道211号
国道500号
福岡県道34号行橋添田線
福岡県道204号田川犀川線

道路施設

沿線には、多くの橋梁やトンネルがあります。

橋梁: 先玉橋、朝田橋、今川橋、寿橋、昭和橋、前田橋、法光寺橋、御幸橋、御祓橋
トンネル: 合瀬耳納トンネル、斫石トンネル

また、道の駅も2箇所あります。

道の駅: 歓遊舎ひこさん、おおとう桜街道

地理

この路線が通過する自治体は、以下の通りです。

八女市
うきは市
朝倉市
朝倉郡東峰村
田川郡添田町
田川郡大任町
田川市
田川郡香春町

沿線情報

沿線には、古墳や川、学校、文化施設など、様々な施設や観光スポットがあります。

童男山古墳
星野川
八女市役所上陽支所
八女市立上陽北汭学園
八女市立星野中学校
八女市役所星野支所
星の文化館
茶の文化館
池の山キャンプ場
調音の滝公園
浮羽稲荷神社
うきは市立御幸小学校
うきは市立うきは中学校
JR九州久大本線 うきは駅
うきは郵便局
うきは市民センター
うきは市立図書館
筑後川温泉
筑後川
大分自動車道杷木IC
東峰村役場
東峰村立東峰学園
釈迦岳温泉
千代丸温泉
JR九州日田彦山線BRT
大行司駅 - 筑前岩屋駅 - 彦山駅 - 豊前桝田駅
JR九州日田彦山線・日田彦山線BRT 添田駅
棚田親水公園
英彦山
添田町役場
添田町立添田小学校
大任町役場
平成筑豊鉄道田川線 勾金駅
香春町総合運動公園
JR九州日田彦山線 香春駅
香春町役場

峠

この路線には、以下の二つの峠があります。

合瀬耳納峠（八女市 - うきは市）
斫石峠（朝倉郡東峰村 - 田川郡添田町）

福岡県道52号八女香春線は、地域の生活や観光を支える重要な道路です。沿線の豊かな自然や歴史を感じながら、ドライブを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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