福田 (津山市)

福田（ふくだ）

岡山県津山市に所在する「福田（ふくだ）」は、郵便番号が708-0875として定められています。かつては平成の大合併前の津山市において、南西端に位置する地域であり、特に旧佐良山村の南端にあたります。

地理

福田地区の地理的な位置関係を見ると、北側は高尾、皿、種といった地域と隣接しています。東側は種と高尾に接しており、西側は美咲町の錦織、打穴下、打穴中と境界を接しています。そして、南側は美咲町の越尾と打穴中が隣り合っています。

津山市内には「福田下（旧・久米町）」という別の地名が現存しており、またかつては「福田上（現・八社）」という地名も存在しました。しかしながら、歴史的な背景を見ると、福田上および福田下は久米北条郡に属していた時期があり、一方、本項で解説する福田は久米南条郡に属していました（後にいずれも久米郡に統合）。このため、これら他の「福田」と当地域の福田との間には、直接的な歴史的関連はないとされています。

河川

地域内には、人々の暮らしや風景に寄り添うように、以下の河川が流れています。

皿川
倭文川

歴史

福田地域の近代における沿革は、以下のように辿ることができます。

明治時代後期の1889年（明治22年）6月1日、町村制の施行に伴い、当時の久米南条郡に属していた福田村は、同じ郡内の一方村、井口村、大谷村、北村、皿村、高尾村、中島村、平福村と合併し、新たに佐良山村が誕生しました。この際に、旧福田村は大字福田として佐良山村の一部となりました。

その後、郡制の再編が進み、1900年（明治33年）4月1日には、久米南条郡が久米北条郡と統合され、久米郡が成立しました。

佐良山村はその後も行政区域の変更を経験し、1901年（明治34年）4月1日には、佐良山村の一部であった大字大谷が福岡村へ編入されることとなりました。

そして、昭和戦前期にあたる1941年（昭和16年）2月11日、久米郡佐良山村は、苫田郡東苫田村とともに津山市へと編入されることとなり、現在に至る津山市福田として歴史を歩み始めました。

世帯数と人口、小・中学校の学区

地域に暮らす人々の状況については、2021年（令和3年）1月1日現在の世帯数と人口に関するデータが存在しています。また、公立の小・中学校に通学する場合の学区も、津山市によって定められています。

交通

福田地域を通過する主要な道路としては、以下の国道が挙げられます。

国道53号
国道429号

これらの幹線道路は、地域内外へのアクセスにおいて重要な役割を担っています。

主な施設

地域内に所在する主な施設としては、以下の名称が挙げられます。

スズキアリーナ津山中央津山南店
信照院

参考文献

本記事の作成にあたっては、以下の参考文献を参照しました。

和泉橋警察署 『新旧対照市町村一覧』第2冊（東京：加藤孫次郎, 1889（明22））
地名編纂委員会 『角川日本地名大辞典33 岡山県』（角川学芸出版, 1989, ISBN 4040013301）

これらの資料は、福田を含む地域の地理や歴史に関する詳細な情報を提供しています。

もう一度検索