積翠寺温泉

積翠寺温泉

積翠寺温泉は、山梨県甲府市上積翠寺町に位置する温泉地です。甲府盆地の北部に位置し、甲府駅から約4キロ、標高540〜700メートルの場所にあります。国の史跡である要害山城の麓に位置し、歴史と自然に囲まれた静かな環境が魅力です。

泉質

積翠寺温泉の泉質は、塩化物泉（低張性弱アルカリ性温泉）です。

pH値: 平均7.8
源泉数: 2箇所
源泉温度: 平均25.6°C
湧出量: 毎分84.7リットル

温泉街

積翠寺温泉は、要害温泉と古湯坊温泉という2つの温泉の総称です。かつてはそれぞれの温泉に旅館が1軒ずつ存在していましたが、2017年に要害温泉が閉館、古湯坊温泉も休館となりました。

積翠寺という地名は、当地にある寺院の名前に由来します。温泉地は市街地に隣接する高台に位置しているため、甲府盆地の美しい夜景を一望できます。

要害温泉は障害者用の福祉施設として再開。古湯坊温泉は旅館施設としての再開を目指しています。

歴史

積翠寺温泉の近くにある要害山城は、『高白斎記』によると武田信玄生誕の地とされています。積翠寺には、信玄の産湯に使われたと伝えられる井戸が残っており、歴史ファンにとっても興味深い場所です。また、信玄の本拠地であった躑躅ヶ崎館（現在の武田神社）の北方に位置しており、いわゆる「信玄の隠し湯」のひとつとしても知られています。

アクセス

鉄道: 中央本線・身延線 甲府駅から山梨交通バス積翠寺行きで約15分、終点下車。または、タクシー、送迎バスを利用。
積翠寺行きの路線バスは本数が少ないため、注意が必要です。

周辺名所

積翠寺温泉周辺には、観光スポットが豊富にあります。

昇仙峡: 車で約25分
千代田湖: 車で約15分
武田神社: 車で約5分
甲斐善光寺: 車で約15分

関連人物

山本栄彦: 元甲府市長・山梨県知事。実家が要害温泉の経営を行っていました。
* 保坂司: 元サッカー日本代表・ヴァンフォーレ甲府選手および監督、山梨県議会議員。実家が古湯坊坐忘庵の創業家でした。

積翠寺温泉は、歴史と自然に触れながら、静かに温泉を楽しめる場所です。甲府を訪れる際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

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