端岡駅

端岡駅について

端岡駅（はしおかえき）は、香川県高松市国分寺町新居に位置する、四国旅客鉄道（JR四国）予讃線の駅です。駅番号はY03で、旧国分寺町の代表駅として、地域の方々に利用されています。快速サンポートが停車するほか、宇多津駅から分岐する本四備讃線へ直通する列車も早朝・夜間に限り停車し、この系統には「瀬戸大橋線」の愛称がつけられています。

歴史

端岡駅は、1897年（明治30年）2月21日に讃岐鉄道の駅として、高松 - 丸亀間開通時に開設されました。その後、1904年（明治37年）12月1日に讃岐鉄道が山陽鉄道に営業譲渡され、1906年（明治39年）12月1日には国有化により、官設鉄道の駅となりました。

1969年（昭和44年）10月1日に配達取扱が廃止され、1970年（昭和45年）6月1日には貨物取扱も廃止となりました。1971年（昭和46年）9月3日には跨線橋が設置され、供用が開始されました。

1985年（昭和60年）3月14日には荷物の取扱が廃止され、1987年（昭和62年）4月1日の国鉄分割民営化に伴い、四国旅客鉄道（JR四国）の駅となりました。2002年（平成14年）には駅改良工事に伴いホームが増設され、2014年（平成26年）3月1日にはICOCAの利用が可能となりました。ICカード専用簡易改札機で対応しています。

2024年（令和6年）3月16日には終日無人化され、チャージ機の使用が停止されました。

駅構造

現在の端岡駅は無人駅です。駅舎には出札窓口や自動券売機、IC専用簡易改札機が設置されています。かつてはチャージ機も設置されていましたが、2024年（令和6年）3月15日をもって使用停止となりました。

トイレは駅舎から離れており、0番のりば坂出寄り端にあります。汲取り式です。

のりば

端岡駅は単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線の計3面4線を有する地上駅です。しかし、線路は4線ですが、のりばは5つあります。これは、0番のりばと1番のりばが駅舎から見て一番近い線路を共有しているためです。他ののりばに関しては線路の共有はありません。

駅舎に接して単式ホーム1面1線があり、ここには0番のりばがあります。その単式ホームから線路1本を挟んですぐ島式ホーム1面2線があり、ここには駅舎側からそれぞれ1番のりばと2番のりばがあります。さらに、この駅の他の施設から離れて鬼無方向60mのところに島式ホーム1面2線があり、ここに3番のりばと4番のりばがあります。2つの島式ホームはそれぞれ跨線橋で駅舎と結ばれています。1・4番線が本線（制限速度100km/h）です。

この構造には、快速サンポートと各停の接続駅であるということも関係しています。快速サンポートは、朝夕など一部の時間を除いて坂出駅と高松駅の間では当駅にしか停車せず、より本数の少ない各停のみがその他の駅に停車します。そのため、当駅は両者の接続駅としての役割を担っています。

0番のりばと1番のりばが駅舎側の線路を挟む形で設置されているのは、サンポートと各停の接続を行う際に、当駅からの乗客や、快速・各駅停車相互での乗り換え客の負担を軽減するためです。かつては、以下のような客扱いが行われていました。

1. 先行する普通列車が1番線に入線、停車し、0番ホーム側のドアを開放して客扱いを行う。
2. 後続してやって来た快速列車が2番線に入線して停車し、2番のりば側のドアを開放して客扱いを行う。
3. 普通列車は快速列車の客扱いを確認すると、続いて1番のりば側のドアを開放する。

これにより、端岡駅から快速列車に乗車する客は各停の車内を通り抜けて1番のりばと2番のりばのある島式ホームに移動できました。また、快速列車を端岡駅で降車する乗客も、この逆の方法で簡単に駅本屋の改札口に向かうことができました。さらに、快速と各停の相互の乗換客も同一ホームでの乗換が可能でした。

快速と各停の接続がない場合は、快速・各駅停車のいずれも駅舎から見て一番近い線路に停車し、0番のりば側の扉を開いて客扱いをします。これにより、当駅で高松方面行列車を乗降する乗客、快速列車と普通列車を乗換える乗客全てが、跨線橋を利用せずに済みます。この方法はただ単に跨線橋を上り下りする負担を乗客から無くすだけではなく、端岡駅の跨線橋にエレベーター等が設置されていないということを補うバリアフリーのための方策としても有効です。

しかしながら、他の設備から60メートル離れたところにある3・4番線のある島式ホームへは跨線橋を使用しない限り渡ることが出来ないので、完全にバリアフリー化されたとは言えません。この島式ホームには坂出方面への列車が停車しますが、駅舎からの移動には1分ないし2分程度要する上、跨線橋を上り下りする必要があるため若干不便です。車椅子利用者は3・4番線高松方にある公道へのスロープ（1・2番線松山方にもあり）を使用することになります。

かつては、単式・島式合わせて2面3線のホームを有するのみで、中央の線路は上下線が共用する形になっていました。2002年のダイヤ改正に際し、JR四国は高松近郊の普通・快速列車増強を目指しましたが、その計画であると高松 - 坂出間の線路容量が限界になってしまうこととなりました。当時の高松 - 坂出間には、列車を待避させる設備が当駅と坂出駅にしか無く、それらは共に2面3線のホームのみで中央の1本を共有する形でした。

そのため、JR四国は列車待避設備を高松 - 坂出に増設することとなりましたが、その際、なるべく掛かる費用を抑えるため、新たな用地買収を最低限に留め、既存の用地・施設を有効に活用することとしました。そこで、広い保線用地を保有していた鴨川駅と、長大な貨物列車を待避させるため、長大な中線を有していた当駅が選ばれ、この両駅に待避設備が増設されることとなりました。鴨川駅は通常の腹付け増設の方法で待避設備が造られましたが、当駅では貨物列車編成短縮により長い有効長が必要無くなった待避用中線を2つに分割してそれぞれを上下線と連結させる形で完成しました。

利用状況

各年度の1日平均乗車人員は以下の通りです。

（具体的な数値は省略）

駅周辺

駅周辺は田園地帯ながら宅地化が進んでいます。駅北側700m程の地点には讃岐国の国分尼寺址があります。

バス路線

駅前ロータリーには「端岡駅前」停留所があり、国分寺町コミュニティバスの路線が乗り入れています。

隣の駅

四国旅客鉄道（JR四国）

予讃線（瀬戸大橋線含む）

■快速「マリンライナー」（早朝・深夜以外）：通過
■快速「サンポート」（朝の上り・夕方の上り1本以外）：通過
高松駅 (Y00) - 端岡駅 (Y03) - 坂出駅 (Y08)（夕方下りのみ鴨川駅 (Y06)）
■快速「マリンライナー」（早朝・深夜のみ）・■快速「サンポート」（朝の上り・夕方の上り1本）・■普通
鬼無駅 (Y02) - 端岡駅 (Y03) - 国分駅 (Y04)

参考文献

川島令三『全国鉄道事情大研究 四国篇』草思社、2007年8月17日、46-102頁。ISBN 978-4-7942-1615-1。

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]

外部リンク

端岡駅 時刻表 (PDF) - 四国旅客鉄道

もう一度検索