第21軍 (日本軍)

第21軍（だいにじゅういちぐん）

第21軍は、1938年（昭和13年）に大陸命第200号により、大本営直轄軍として編成された大日本帝国陸軍の軍です。編成後、ただちに広東攻略戦に出動し、広州の制圧を目的としました。

編成と広東攻略戦

1938年9月19日に編成された第21軍は、塩沢幸一海[[軍]]中将が指揮する第五艦隊の支援を受け、広東攻略戦を展開しました。同年10月12日には、第18師団と第104師団がバイアス湾へ奇襲上陸を敢行。翌13日には司令部も上陸し、10月21日には広州へ入城を果たしました。また、第5師団は珠江を遡り、11月2日には仏山付近に進出。11月初頭には、広東周辺の要域をほぼ制圧しました。

その後の活動と廃止

広東とその周辺を制圧した後、第21軍は掃討作戦を実施し、広東のほぼ全域を支配下に置きました。1939年（昭和14年）9月23日には支那派遣[[軍]]の戦闘序列に編入され、1940年（昭和15年）2月9日に廃止されました。

軍概要

第21軍の歴代司令官、参謀長、参謀副長は以下の通りです。

歴代司令官

古荘幹郎中将（陸士14期）：1938年9月8日 - 1938年11月9日
安藤利吉中将（陸士16期）：1938年11月9日 - 1940年2月9日（廃止）

歴代参謀長

田中久一少将（陸士22期）：1938年9月8日 - 1939年8月1日
土橋勇逸少将（陸士24期）：1939年8月1日 - 1939年12月1日
根本博少将（陸士23期）：1939年12月1日 - 1940年2月9日（廃止）

歴代参謀副長

藤室良輔大佐（陸士27期）：1938年9月8日 - 1939年3月9日
佐藤賢了大佐（陸士29期）：1939年3月9日 - 1940年2月9日（廃止）

所属部隊

第21軍は、以下の部隊を隷下に置いていました。

昭和14年末の所属部隊

第5師団：今村均中将
第18師団：久納誠一中将
第38師団：藤井洋治中将
第104師団：浜本喜三郎中将
近衛混成旅団：桜田武少将
台湾混成旅団：塩田定市少将

最終所属部隊

第5師団
第18師団
第38師団
第104師団
第106師団
台湾混成旅団
近衛混成旅団

参考文献

藤井非三四 著『知られざる兵団 帝国陸軍独立混成旅団史』国書刊行会、2020年。ISBN 4336065977。

関連項目

近代陸軍の編制

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