第45独立親衛特殊任務連隊 (ロシア空挺軍)

第45独立親衛特殊任務旅団の概要

第45独立親衛特殊任務旅団（ロシア語: 45-й гвардейский отдельный полк специального назначения）は、ロシアの空挺軍に所属し、GRU（ロシア連邦軍参謀本部情報総局）の指揮のもとで活動しています。この旅団は1995年から毎年「平和のためのパートナーシップ」国際特殊部隊競技会に参戦し、1996年に3位、1997年には1位を獲得するなど、国際的にもその実力を示しています。また、モスクワ州内での様々なイベントでは、パラシュート降下や近接格闘技を披露し、その訓練の成果をアピールしています。

ただし、旅団名に「親衛」という称号が付されているものの、近衛兵や親衛隊としての実質的な役割はなく、これは名誉の称号とされています。

沿革

この旅団の前身は、1992年7月25日に編成された第218独立特殊任務大隊です。この大隊は同年の6月から7月にかけて沿ドニエストルに派遣され、その後、9月から11月には北オセチアに、12月にはアブハジアに派遣されるなど、初期の活動を行いました。1994年には第901強襲大隊などと統合され、連隊としての体制が整い、本格的な活動が開始されました。特に1994年12月には第一次チェチェン紛争に投入され、1995年2月には駐屯地に帰還後、再びチェチェン共和国へと向かいます。

この連隊は特に1995年5月にロシア連邦大統領から感状を授与され、勝利の日の観閲式に参加しました。1997年には、グルジアやアブハジアにおける平和維持任務を果たし、同年7月には第5親衛空挺狙撃連隊の軍旗を継承しました。

近年の活動

1999年以降は第二次チェチェン紛争に投入され、2008年には南オセチア紛争にも関与したと見られています。さらに、2014年のクリミア危機では、セヴァストポリ国際空港のベルベク空軍基地を占拠する任務にも参加しました。2015年には連隊を旅団に昇格させ、2022年のウクライナ侵攻にも参加するなど、その活動は続いています。

装備

この旅団は多様な軍備を有しています。主な武器には、AK-74やAKM、VSS、ドラグノフ狙撃銃、PKM、PKPなどが含まれています。また、マカロフ PMやGP-25、RPG-7、RPG-26も装備されており、特殊任務に適した機材が揃っています。特殊任務大隊、偵察大隊、無人偵察機支隊、心理戦グループなど、各種部隊が編成され、戦略的な運用を行っています。

結論

第45独立親衛特殊任務旅団は、ロシアの特殊部隊の中でも重要な役割を担っており、その歴史と実績は多岐にわたります。国際的な競技会への参加や、数々の紛争への派遣を通じて、その訓練と実力を磨いてきたことが伺えます。

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