第55回グラミー賞

第55回グラミー賞：音楽界の栄誉を称える祭典

2013年2月10日、カリフォルニア州ロサンゼルスのステイプルズ・センターで、第55回グラミー賞授賞式が開催されました。司会は前年に引き続きLL・クール・Jが務め、エリカ・アイリス・シモンズが制作した公式ポスターが式典を彩りました。ノミネート発表は2012年12月6日にナッシュビルのブリヂストン・アリーナで行われ、CBSでその模様が放送されました。

主要部門の受賞作品

最優秀レコード賞
ゴティエ featuring キンブラ - "Somebody That I Used to Know"

最優秀アルバム賞
マムフォード・アンド・サンズ - 『バベル』

最優秀楽曲賞
FUN. featuring ジャネール・モネイ - "伝説のヤングマン〜ウィー・アー・ヤング〜（We Are Young）"

最優秀新人賞
FUN.

その他の主要な受賞とノミネート

ポップ部門では、アデルの"Set Fire to the Rain (Live)"が最優秀ポップ・パフォーマンス（ソロ）を、ゴティエ featuring キンブラの"Somebody That I Used to Know"が最優秀ポップ・パフォーマンス（デュオもしくはグループ）を受賞しました。また、ケリー・クラークソンの『ストロンガー』が最優秀ポップ・ボーカル・アルバムに輝きました。

ダンス／エレクトロニック部門では、スクリレックスの"Bangarang"が最優秀ダンス録音を、アルバム『バンガラング』が最優秀ダンス／エレクトロニック・アルバムを受賞しています。

ロック部門では、ザ・ブラック・キーズの"Lonely Boy"が最優秀ロック・パフォーマンスを、アルバム『エル・カミーノ』が最優秀ロック・アルバムを受賞。また、同楽曲が最優秀ロック・ソングにも選ばれました。

R&B部門では、アッシャーの"クライマックス"が最優秀R&Bパフォーマンスを、ビヨンセの"ラヴ・オン・トップ"が最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンスを受賞。ミゲルの"アドーン"が最優秀R&Bソングに選ばれ、フランク・オーシャンの『チャンネル・オレンジ』が新設された最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバムを受賞しました。

ラップ部門では、ジェイ・Z＆カニエ・ウェストの"Niggas in Paris"が最優秀ラップ・パフォーマンスと最優秀ラップ・ソングを受賞。また、彼らの楽曲"No Church In The Wild"が最優秀ラップ／サング・コラボレーションを受賞し、ドレイクの『テイク・ケア』が最優秀ラップ・アルバムに選ばれました。

カントリー部門では、キャリー・アンダーウッドの"Blown Away"が最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンスと最優秀カントリー・ソングを受賞し、ザック・ブラウン・バンドの『Uncaged』が最優秀カントリー・アルバムを受賞しました。

日本人受賞者の栄誉

第55回グラミー賞では、ローランドの創業者である梯郁太郎氏が、シーケンシャル・サーキットの創業者であるデイヴ・スミス氏と共にグラミー技術賞を受賞しました。MIDIを通じて電子楽器の世界を広げた功績が評価されたもので、日本人として誇らしいニュースとなりました。

多彩なジャンルの受賞作品

その他、ジャズ、ゴスペル、ラテン、ワールドミュージックなど、様々なジャンルで素晴らしい作品が評価され、受賞を果たしました。各ジャンルの詳細は以下の通りです。

ジャズ：パット・メセニー・ユニティ・バンド『ユニティ・バンド』、エスペランサ・スポルディング『ラジオ・ミュージック・ソサイエティ』など
ゴスペル：レクレー『Gravity』、マット・レッドマン"10,000 Reasons (Bless The Lord)"など
ラテン：フアネス『MTV Unplugged: Deluxe Edition』、リラ・ダウンズ『Pecados y Milagros』など
ワールドミュージック：ラヴィ・シャンカル『The Living Room Sessions Part 1』

第55回グラミー賞は、音楽の多様性と創造性を祝福する、記憶に残る祭典となりました。

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