第58回朝日新聞社杯競輪祭

第58回朝日新聞社杯競輪祭の詳細

2016年11月24日から27日の4日間、小倉競輪場を舞台に、第58回朝日新聞社杯競輪祭が開催されました。この大会は、平成28年熊本地震からの復興を支援する目的も兼ねて行われ、競輪ファンのみならず、多くの人々の注目を集めました。

KEIRINグランプリ2016への最後の切符

この競輪祭は、同年のKEIRINグランプリ2016への出場権を争う、最後の重要なレースでした。KEIRINグランプリ2016は、12月30日に立川競輪場で開催される年末のビッグレースで、競輪選手にとって最高の舞台です。大会直前までに、新田祐大、稲垣裕之、浅井康太を含む6名の選手が、優先的に出場権を獲得していました。

残りの出場枠は3つ。そのうち1つは、賞金獲得額上位者として浅井康太が確定。実質的に残る2枠をかけて、平原康多、吉田敏洋、深谷知広、武田豊樹、そして決勝進出者たちが激突することになりました。準決勝終了時点では、まだ2名の出場者が確定しておらず、決勝戦の結果次第で大きく変動する状況でした。

決勝戦の行方

決勝戦は、新田祐大と稲垣裕之が優先出場権を確保している中、残る2枠を巡る熾烈な争いとなりました。特に注目されたのは、以下の状況でした。

新田、稲垣、平原のいずれかが優勝した場合、平原は無条件で出場権を獲得。
深谷が4着以下で武田が3着以下の場合、吉田が出場権を獲得。
深谷が2着の場合、深谷が出場権を獲得。
武田が2着の場合、武田が出場権を獲得。
深谷が優勝した場合、深谷と平原が出場権を獲得。
上記以外の選手が優勝した場合、その選手が出場権を獲得し、深谷は2着に入り、平原が5着以下の場合にのみ出場権を得る。

このような複雑な条件の中、決勝レースはスタートしました。

決勝レースの展開と結果

レースは、稲垣が3番手をキープし、最終コーナーから捲りを仕掛けますが、平原がこれを追走し、直線で抜き去って優勝しました。平原のマークを務めた武田が2着に入り、関東勢がワンツーフィニッシュを飾りました。稲垣は3着でゴールし、GI連勝とはなりませんでした。この結果、平原と武田がKEIRINグランプリ2016への出場権を土壇場で獲得し、一方、吉田と深谷は惜しくも出場を逃しました。

その他の出来事

決勝戦はテレビ東京系列で生中継され、加藤慎平が解説を務めました。
表彰式では、稲村亜美が花束プレゼンターを務めました。
大会の総売上は81億5619万9000円で、目標額の100億円には届きませんでした。また、4日制以上のGIレースとしては過去最低の売上を記録しました。
新山響平は、この大会で初のGI決勝進出を果たしました。

参考文献

* 選考用賞金獲得額ランキング - 23日時点 / 24日時点 / 25日時点 / 26日時点

この大会は、KEIRINグランプリ2016への出場権を争う最後の戦いとして、多くのドラマを生み出しました。選手の熱い走りと、複雑な条件が絡み合う展開は、競輪ファンにとって忘れられないものとなったでしょう。

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