第71戦車連隊

第71戦車連隊

概要

第71戦車連隊は、北海道千歳市の北千歳駐屯地に駐屯する、陸上自衛隊第7師団隷下の機甲科部隊です。1981年（昭和56年）に、第7師団の機甲師団への改編に伴い、第7戦車大隊を増強改編して発足しました。連隊の部隊マークは、北海道と数字の7、そして牛をデザインしたもので、「鉄牛」の愛称で親しまれています。これは、第7師団第7戦車大隊の伝統を受け継いでいることを意味します。

沿革

第7特車大隊

1960年（昭和35年）8月：第1特車群に第7特車大隊の編成準備命令が下達され、準備室が設置されました。
1961年（昭和36年）2月28日：第7特車大隊が北恵庭駐屯地で新編され、第7混成団隷下となりました。
1961年（昭和36年）3月9日：東千歳駐屯地に移駐しました。

第7戦車大隊

1962年（昭和37年）1月18日：第7戦車大隊に名称変更されました。
1962年（昭和37年）8月28日：北千歳駐屯地に移駐しました。
1962年（昭和37年）12月14日：61式戦車を装備しました。
1976年（昭和51年）2月24日：74式戦車を装備しました。
1981年（昭和56年）3月24日：第7師団の機甲師団への改編に伴い廃止されました。

第71戦車連隊

1981年（昭和56年）3月25日：第71戦車連隊として北千歳駐屯地で増強改編されました。
1990年（平成02年）3月26日：戦車北転事業により、第5戦車中隊が新編されました。
1992年（平成04年）6月：90式戦車の装備を開始しました。
2000年（平成12年）3月28日：後方支援体制変換に伴い、整備部門が第7後方支援連隊第2整備大隊第1戦車直接支援中隊に移管されました。
2017年（平成29年）1月：10式戦車の装備を開始しました。
2023年（令和05年）3月15日：第5戦車中隊が廃止されました。
2023年（令和05年）3月16日：4個戦車中隊基幹に改編し、10式戦車への更新が完了しました。

部隊編成

第71戦車連隊本部
本部管理中隊「71戦-本」
中隊本部：10式戦車
連隊本部班
偵察小隊：87式偵察警戒車、軽装甲機動車など
施設小隊：91式戦車橋など
通信小隊
補給小隊
衛生小隊：1トン半救急車
第1戦車中隊「71戦-1」- 10式戦車
第2戦車中隊「71戦-2」- 10式戦車
第3戦車中隊「71戦-3」- 10式戦車
第4戦車中隊「71戦-4」- 10式戦車
廃止部隊
第5戦車中隊「71戦-5」- 90式戦車：2023年（令和5年）3月15日廃止。
整備支援部隊
第7後方支援連隊第2整備大隊第1戦車直接支援中隊

主要幹部

主要幹部の情報は、記事内には記載されていませんでした。

主要装備

10式戦車
73式装甲車
91式戦車橋（本部管理中隊施設小隊）
87式偵察警戒車（本部管理中隊偵察小隊）
軽装甲機動車
10式雪上車
1/2tトラック/73式小型トラック
1 1/2tトラック/73式中型トラック
3 1/2tトラック/73式大型トラック
89式5.56mm小銃
9mm拳銃

警備隊区

室蘭市、登別市、伊達市、壮瞥町、洞爺湖町、豊浦町

参考文献

PANZER臨時増刊　ウォーマシンレポート50　陸上自衛隊の戦車部隊　その歴史と現状　アルゴノート社　2016
陸上自衛隊機甲科全史　菊池征男著　イカロス出版　2017
“防衛省人事発令”. 2014年8月5日閲覧。
DVD「鉄牛の旗のもとに～第７１戦車連隊映像記録集」(172分　HAJIMEVISION　2018年制作)

関連項目

富士学校 / 富士教導団 / 機甲教導連隊
第2戦車[[連隊]] / 第5戦車隊 / 第11戦車隊
第72戦車連隊 / 第73戦車[[連隊]]
杉之尾宜生（第7戦車大隊時の所属、元防衛大学校教授）
松村劭（第7戦車大隊時代の大隊長、戦車技師・軍事評論家）

外部リンク

第71戦車連隊の紹介（公式ページ）
* 陸上自衛隊 北千歳駐屯地【公式】(@kitachitose_STA) - Twitter

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