紙屋町シャレオ

紙屋町シャレオ：広島初の地下街

紙屋町シャレオは、広島県広島市中区に位置する、広島初の地下街として知られています。2001年4月に、県・市・民間企業の出資によって設立された第三セクター「広島地下街開発株式会社」によって開業しました。

概要

店舗面積は7,120平方メートル。名称の由来は「おしゃれ」の俗語である「ズージャ語」から来ており、全国からの公募によって選ばれました。シャレオの開業以前は、そごう広島店や福屋八丁堀本店などの百貨店との競合が懸念され、着工・開業が遅れた経緯があります。しかし、「この規模では通常のデパートのような店舗では中途半端になる」という認識から、若い女性をターゲットにしたアパレル店や雑貨屋、スイーツ店などが多く入居する形となりました。

シャレオの完成によって紙屋町交差点の地下に歩行者用通路が確保され、地上にあった横断歩道は廃止されました。アストラムラインの本通駅、県庁前駅、広島電鉄の本通電停、紙屋町西電停、紙屋町東電停などと接続しており、交通の便が非常に良いのが特徴です。また、国土交通省の事業であるため、シャレオ内の通路は「道路」として扱われています。これは、シャレオ内の通路に正式な道路名称が存在することからもわかります。南北の通路は直轄国道の国道54号の一部として国土交通省中国地方整備局が、東西の通路は広島市が管理しています。

イベントスペースとしての活用

紙屋町交差点直下にあるシャレオ中央広場は、イベント会場としても利用されています。シャレオ完成前には、全国高等学校クイズ選手権の中国地方大会決勝戦がこの場所で開催され、決勝進出チームの名前が刻まれています。かつては中央広場に大型ビジョンや、県内ラジオ局が公開収録を行っていた「シャレオ iスタジオ」、県内交通機関の時刻・運行状況を表示するモニターやインターネット端末を備えた有人案内所「シャレオ iセンター」がありましたが、2009年3月末までにすべて撤退しました。自動車交通と分離された空間であるため、占用許可の緩和が進められ、2021年8月には歩行者利便増進道路（ほこみち）に指定されました。

現在の中央広場南には、広島ホームテレビ「ぽるぽるLIVE on エムキャス」の配信用スタジオ「ぽるぽるスタジオ」があり、南西側地上連絡口付近には広島市観光案内所が設けられています。

道路名称

シャレオ内の通路には、以下の道路名称が付与されています。

広島市都市計画道路紙屋町地下歩道1号線 国道54号（シャレオ南通り - シャレオ中央広場 - シャレオ北通り）
広島市都市計画道路紙屋町地下歩道2号線 広島市道（シャレオ東通り - シャレオ中央広場 - シャレオ西通り）

周辺施設

シャレオは、以下の施設と連絡通路で接続されています。

広島センタービル
広島バスセンター
そごう広島店本館
アクア広島センター街
基町クレド
パセーラ
リーガロイヤルホテル広島
エディオン広島本店 東館・西館
広島トランヴェールビルディング
広島市立広島市民病院
HIROSHIMA GATE PARK(旧広島市民球場跡地)
サンモール
メルパルク広島（広島中郵便局）
広島本通商店街
明治安田生命広島本通ビル
献血ルームもみじ
広島県庁舎
広島銀行本店
みずほ銀行広島支店
三井住友銀行広島支店
広島市信用組合本店
シャレオ駐車場

交通機関

シャレオは、以下の交通機関と接続しています。

アストラムライン：県庁前駅、本通駅
広島電鉄路面電車：紙屋町東電停、紙屋町西電停、本通電停
* 広島バスセンター

これらの交通機関に加えて、広電バス、広島交通、広島バスなどの路線バスが、立町、紙屋町、原爆ドーム前、本通り、県庁などのバス停から利用可能です。

紙屋町シャレオは、広島市民にとって欠かせない地下街として、日々の生活を支えています。

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