美唄駐屯地

陸上自衛隊 美唄駐屯地

北海道美唄市南美唄町に所在する美唄駐屯地は、陸上自衛隊の駐屯地の一つであり、第2地対艦ミサイル連隊などが駐屯しています。この駐屯地は、かつて炭鉱として栄えた地域の跡地に建設されたという特異な背景を持っています。

概要

美唄駐屯地は、最寄りの演習場として美唄訓練場を抱えています。駐屯地司令は、第2地対艦ミサイル連隊長が兼務しています。

この駐屯地の歴史は、かつて炭鉱で栄えたこの地が、エネルギー革命により炭鉱が閉山したことに始まります。1963年に閉山した三井美唄炭鉱の跡地の一部に、この駐屯地は建設されました。そのため、駐屯地内には高低差が大きく、高台からは石狩平野や美唄市街地を一望できるという特徴があります。

駐屯地内にある男性用生活隊舎は、そのユニークな名前から「魅沙偉瑠館（みさいるかん）」と呼ばれています。また、駐屯地の周辺には、炭鉱関連施設の廃墟や、当時の炭鉱住宅などが多く残されており、この地域の歴史を物語っています。

沿革

美唄駐屯地の歴史は以下の通りです。

1978年（昭和53年）3月25日：美唄駐屯地が新設され、第126特科大隊が東千歳駐屯地から移駐。大隊長が駐屯地司令に職務指定されました。
1993年（平成5年）3月29日：第126特科大隊が廃止。
1993年（平成5年）3月30日：第2地対艦ミサイル連隊が新編されました。
2000年（平成12年）3月27日：第2地対艦ミサイル連隊が改編され、隷下の直接支援隊が廃止されました。
2000年（平成12年）3月28日：北部方面後方支援隊第101特科直接支援大隊第４直接支援中隊（第2地対艦ミサイル連隊を支援）が新編されました。
2015年（平成27年）3月26日：北部方面会計隊の改編に伴い、第435会計隊が廃止され、第345会計隊美唄派遣隊が設置されました。

駐屯部隊

美唄駐屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

北部方面隊隷下部隊
第1特科団
第2地対艦ミサイル連隊
北部方面後方支援隊
第101特科直接支援大隊
第4直接支援中隊：第2地対艦ミサイル連隊を支援
北部方面システム通信群
第101基地システム通信大隊
第314基地通信中隊
美唄派遣隊
北部方面会計隊
第345会計隊
美唄派遣隊
美唄駐屯地業務隊
防衛大臣直轄部隊
警務隊
北部方面警務隊
第120地区警務隊
美唄連絡班
共同の部隊・機関
札幌地方協力本部
札幌地域援護センター
美唄分室

美唄訓練場

美唄駐屯地に隣接する形で美唄訓練場が設けられています。この訓練場は、主に小規模な訓練や持続走などに使用されています。また、傾斜地部分は冬季にはスキーのゲレンデとして地域住民にも利用されています。訓練場の地下には道央自動車道のトンネルが通っており、走行中にトンネル入口上部のフェンスに「防衛省敷地につき立ち入り禁止」と書かれた看板を見ることができます。

最寄りの幹線交通

美唄駐屯地へのアクセスは、以下の幹線交通が利用可能です。

高速道路：道央自動車道 美唄IC
一般道：国道12号、国道275号、北海道道33号美唄月形線、北海道道116号岩見沢三笠線、北海道道135号美唄富良野線
鉄道：JR北海道函館本線 美唄駅
港湾：小樽港、石狩湾新港（重要港湾）
飛行場：札幌飛行場（官民共用）、砂川ヘリポート（公共用ヘリポート）

外部リンク

美唄駐屯地 - 第11旅団公式サイト
美唄駐屯地【公式】 (@CAMP_BIBAI) - Twitter

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