聖菜

聖菜

聖菜（せいな）は、1994年5月23日生まれの元女子プロレスラーです。実妹のりほ（現：里歩）もプロレスラーとして活躍しています。

キャリア初期

プロレスキャリアは、2006年6月4日に我闘姑娘の東京・新木場1stRING大会で始まりました。このデビュー戦は、みなみ飛香を相手に行われ、同時にアイアンマンヘビーメタル級選手権試合としても注目されました。同年9月24日には石井美紀と新木場1stRINGで対戦しましたが、フェイスロックによって敗れました。

アイスリボンでの活躍とタイトル獲得

2007年3月1日付でアイスリボンへ移籍。新たな環境でキャリアを重ね、2008年には大きな成果を残します。11月15日の新木場1stRING大会から始まり、12月23日には北沢タウンホールで開催されたICE×60王座初代王者決定トーナメントに出場し、見事優勝。自身初のタイトルを獲得しました。この勝利後、初代王者として迎える初防衛戦の相手に市来貴代子を指名し、承諾を得ました。

しかし、2009年1月18日に北沢タウンホールで行われたその初防衛戦で、市来貴代子に敗れ王座を失いました。

一時休業と復帰

2009年9月23日の板橋グリーンホール大会を最後に、高校受験のため一時的にプロレス活動を休止しました。学業に専念する期間を経て、2010年3月6日には高校合格と共にプロレス界への復帰を表明しました。

引退へ

復帰後も活動を続けていましたが、2011年11月30日、アイスリボン蕨道場マッチにて、大学進学を理由にプロレスからの卒業（引退）を決意したことを発表しました。引退試合は同年12月25日、プロレスラーにとって特別な舞台である後楽園ホール大会で行われることが決定しました。また、同日に引退を発表した牧場みのりが、この引退試合でレフェリーを務めることも併せて発表されました。

引退試合の相手は当初未定でしたが、実の妹でありプロレスラーのりほが「聖菜の最後の相手がしたい」と名乗り出たことで、12月3日に対戦相手がりほに決定しました。姉妹による引退試合は多くの注目を集めました。

引退を間近に控えた12月16日には、19時女子プロレスでさくらえみとの3分間のエキシビションマッチに限定的に参加。試合後には「明日も試合に出たくなっちゃった」と発言し、急遽翌日の道場マッチへの参戦が決まるというエピソードもありました。

引退試合とその後

2011年12月25日、後楽園ホールで妹のりほを相手に引退試合に臨みました。この試合では、聖菜が憧れていたという松尾永遠のコスチュームを着用。しかし、りほのエビ固めに敗れ、プロレスラーとしてのキャリアに一旦ピリオドを打ちました。引退セレモニーの最中には、親交の深かったみなみ飛香から3分1本勝負でのシングルマッチを申し込まれ、これを受けましたが、残り5秒でブロックバスターホールドに敗れました。セレモニーでは、SMASHに移籍していた真琴を含む同期の選手たちがリングに上がり、「さくらえびちゅ」のダンスを披露し、聖菜の門出を祝いました。

プロレスラー引退後も、聖菜はプロレス界との関わりを続けています。2012年3月3日に再開された自主興行「Teens」では、リングアナウンサーとして活動を開始しました。同年9月30日には、さくらえみのツイートにより、11月4日に行われる我闘雲舞板橋グリーンホール大会でリングアナウンサーを務めることが発表され、実際にその役割を果たしました。

これ以降も、我闘雲舞のリングでの大会限定でリングアナウンサーを務めるほか、市ヶ谷大会ではレフェリーを担当するなど、様々な形でプロレスに関わっています。また、我闘雲舞が主催するライブイベントに参加したり、自身のポートレートなどのグッズ販売を行ったりと、多岐にわたる活動を展開しています。

得意技

聖菜が試合で使用した主な技には以下のようなものがあります。

フロント・ネックロック
スイングDDT（壁やリングロープを利用する応用も見られました）
ダイビングフットスタンプ（市来貴代子を意識して使用された時期があります）
スープレックスはるか（松尾永遠の名を取った、改良型フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド）

タイトル歴

ICE×60王座（2008年12月23日獲得）

メディア出演

手紙バラエティ 三丁目のポスト（2007年10月22日放送、テレビ東京系列）
* 筋肉美女-Muscle Venus（2008年4月から6月まで、テレビ埼玉）

聖菜は、若くしてプロレスの世界に入り、タイトル獲得、そして妹との引退試合というドラマを経て、現在はプロレスを様々な形で支える存在として活動しています。

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