胡若愚 (雲南)

胡若愚の生涯と事績

胡若愚（こ じゃくぐ）は、中華民国時代の著名な軍人で、主に雲南派（滇軍）の中心人物として知られています。彼はまた国民革命軍や新広西派にも所属し、軍人として数多くの戦闘や政変に関与しました。彼の別名は学礼で、字は子嘉です。同時代には、奉天派の政治家・胡若愚が存在しましたが、これは異なる人物であり、注意が必要です。

早年の経歴

胡若愚は地主の家庭に生まれ、学業にも恵まれました。羅平両等小学堂を卒業後、1910年には雲南陸軍講武堂で学び、その後の人生を軍人として歩み始めました。1911年には昆明での重九起義に参加し、革命派の一員として活躍します。その後、唐継尭の元で昇進し、護国戦争や護法戦争など、数多くの戦争に参加しながら実績を重ねていきました。

1918年に旅長に任命され、さらに1922年春には第2路司令兼前敵副総指揮に就任しました。これにより、胡は清朝の復権を遂げるために顧品珍を打ち倒し、その功績から滇中鎮守使に任命され、昆明に駐屯しました。彼はすぐに滇南鎮守使に異動となり、そこでも重要な役割を担うこととなります。

対立と権力争い

1925年、唐継尭の指示で広西省に進攻しましたが、李宗仁率いる新広西派に遭遇し敗北しました。このとき、唐継尭が自身の権限を削減し、胡若愚らが反感を抱くようになりました。1927年には、4鎮守使が兵変を起こし、唐兄弟を下野に追い込むことに成功します。胡はその後、国民政府に忠誠を誓い、国民革命軍第39軍の軍長に任命されましたが、同時に竜雲との間にも対立が生じます。

1929年7月、胡若愚は竜雲との激しい争いに敗れ、ついには雲南を追われる運命となります。以降は李宗仁ら新広西派に参加し、軍事活動を展開しましたが、こちらも成功とは言えませんでした。

留学と戦中の活動

1933年から1936年にかけてはドイツに留学し、軍事学を修めました。帰国後の日中戦争勃発時には第5戦区の代理参謀長として任命され、様々な役割を歴任しました。

戦争が終結すると、胡若愚は一時退役しましたが、その後も政治活動を行い、1948年には行憲国民大会代表に当選しました。李宗仁の副総統選出に尽力した彼は、1949年に再び軍に復帰し、第58軍の軍長に就任します。

最期の戦い

同年11月28日、広西省容県で中国人民解放軍との交戦が発生。彼は戦闘中に命を落とし、56歳という若さでこの世を去りました。胡若愚の生涯は、多くの著名な出来事に彩られた歴史的なものです。

まとめ

胡若愚の生涯には、彼の軍人としての成長と多くの試練が見受けられます。彼の業績や苦悩を知ることで、当時の激動の時代を理解する一助となるでしょう。

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