腰越 (上田市)

長野県上田市腰越について

概要

腰越（こしごえ）は、長野県上田市丸子地域に位置する地名（大字）です。かつての小県郡丸子町の一部であり、豊かな自然と歴史を持つ地域です。

地理

腰越は、上田市の南東部に位置し、鳥羽山（標高843.9メートル）を中心として、その周りを依田川が北流しています。鳥羽山の西麓には、丸子地域を潤す農業用水路である塩川堰の取水口があります。集落は鳥羽山北麓に形成され、国道沿いには商店街が見られます。また、向井や深山といった農村地域や、南東部には別荘地の信州丸子高原グリーンヒルがあります。

主な地形・水系:

山：鳥羽山
河川：依田川、塩川堰

歴史

沿革

腰越は、鎌倉時代から依田荘の村名としてその名が見られます。明治時代には伊那県、中野県を経て、長野県に所属しました。1889年の町村制施行により、上丸子村、中丸子村、下丸子村、腰越村が合併し、丸子村が発足。腰越は丸子村の大字となりました。その後、1912年に丸子町となり、2006年には上田市に合併され、現在の上田市腰越となっています。

歴史年表

明治元年：伊那県に所属
明治3年：中野県に所属
明治4年：長野県に所属
1889年：丸子村発足、丸子村大字腰越となる
1912年：丸子町発足、丸子町大字腰越となる
2006年：上田市に合併、上田市腰越となる

人口

2019年8月1日現在の世帯数と人口については、詳細な数値は割愛しますが、地域の変遷とともに人口も変化しています。

経済・産業

腰越は、農業地域としての側面も持ち、向井や深山では農業が盛んです。塩川堰の取水口があるため、水利に恵まれています。また、国道沿いには商店が立ち並んでいます。かつては製糸業が盛んでしたが、現在は食品メーカーのエフディ フューチャー株式会社が本社・工場を構えています。農産物直売所である腰越農産物直売センターも地域経済を支えています。

交通

鉄道

町内には鉄道駅はありませんが、最寄りの駅としてしなの鉄道線の大屋駅があります。

道路

国道152号
国道254号
長野県道62号美ヶ原公園沖線

腰越は、古くから諏訪道、塩田道、佐久道といった街道が交差する交通の要衝でした。1988年には小屋坂トンネルが開通し、上田市東内へのアクセスが向上しました。

バス

千曲バスやジェイアールバス関東が運行しており、丸子町駅・JR上田駅方面や上田市武石地域・長門町方面へのアクセスが可能です。また、丸子地域循環バス「まりんこ号」も利用できます。

主要施設・名所

腰越農産物直売センター：地元の農産物が購入できる直売所です。
上田市みなみ保育園：上田市が運営する公立保育園です。
腰越法事センター：信州さがみ典礼の斎場です。
腰越児童公園：地域住民が利用する公園です。
依田窪プール：上田市営のプール施設で、夏期に利用できます。
丸子クリーンセンター：上田地域広域連合の清掃工場です。
腰越浄水場：丸子地区に上水道を供給する浄水場です。

史跡

鳥羽山洞窟：古墳時代の葬所跡であり、国の史跡に指定されています。

神社

一本木諏訪神社
岡森諏訪神社
深山諏訪神社

寺院

龍福寺：信濃三十三観音霊場第二十八番札所です。
全芳院：曹洞宗の寺院です。
長光寺：日蓮宗の寺院です。

その他

信州丸子高原グリーンヒル：別荘地として開発された地域で、自然豊かな環境が魅力です。

防災

鳥羽山周辺の地域は土砂災害警戒区域に指定されており、依田川沿いの地域は急傾斜地のため、特別警戒区域に指定されています。

その他

郵便番号は「386-0403」です。学区は上田市立丸子中央小学校、上田市立丸子中学校です。

まとめ

腰越は、豊かな自然と歴史が調和した地域です。農業、工業、そして別荘地としての多様な側面を持ち、地域の活性化に向けた取り組みも行われています。歴史的な史跡や寺院も多く、訪れる人々にとって魅力的な場所です。交通の要衝としての役割も果たし、上田市の一部として今後も発展が期待されます。

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