芒市

芒市（ぼうし）

芒市は、中華人民共和国雲南省徳宏タイ族チンポー族自治州に位置する県級市であり、同自治州の州都です。国際河川である怒江や瑞麗江の流域に位置し、ミャンマーのシャン州と国境を接しています。

地理

芒市は怒江と瑞麗江という二つの国際河川の流域に位置しており、水資源が豊富です。市内には芒究ダムがあります。また、ミャンマーのムーセー郡区、モンコーといった行政区画と国境を接しており、国境貿易も盛んです。

歴史

芒市の歴史は古く、かつては「潞西」という名称でした。2010年に芒市に改名されました。この名称変更は、市民の意向を反映したもので、地元の歴史と文化を尊重するものです。芒市は中国で初めての漢字一文字の市名としても知られています。

1954年9月11日：徳宏タイ族チンポー族自治区が成立。
1956年4月29日：徳宏タイ族チンポー族自治州に改組。
1958年10月22日：梁河県が分割編入。
1996年10月28日：潞西県が市制施行し、潞西市となる。
2010年7月12日：潞西市が芒市に改称。

行政区画

芒市は、複数の鎮や郷によって構成されています。これらの地域は、それぞれ独自の文化や産業を持っています。

民族

芒市は多様な民族が共生する地域です。漢族、タイ族、チンポー族などが主要な民族グループを構成しています。

漢族: 187,744人 (50.7%)
タイ族: 130,760人 (35.3%)
チンポー族: 29,144人 (7.8%)
トーアン族: 9,640人 (2.6%)
リス族: 4,001人 (1.1%)
アチャン族: 1,951人 (0.5%)
その他: (2.0%)

交通

芒市には徳宏芒市空港があり、国内外の主要都市とを結んでいます。また、大瑞線（建設中）の鉄道駅も設けられる予定です。道路網も整備されており、杭瑞高速道路やG320国道が市内を通過しています。

空港: 徳宏芒市空港
鉄道: 大瑞線（建設中）
高速道路: 杭瑞高速道路
国道: G320国道

健康・医療

芒市には、芒市人民医院や芒市交通医院などの医療機関があります。

観光スポット

芒市には、五雲寺、菩提寺、佛光寺、勐焕大金塔、三仙洞、勐巴娜西珍奇園などの観光スポットがあります。これらのスポットは、芒市の豊かな自然と文化を反映しています。

五雲寺
菩提寺
佛光寺
勐焕大金塔
三仙洞
勐巴娜西珍奇園

姉妹都市

芒市は、大韓民国の江陵市と姉妹都市関係にあります。

その他

芒市は、黒河・騰衝線上に位置しています。また、雲南料理、プーアル茶などの特産品で知られています。近年発生した2020年中国大洪水や雲南省地震 (曖昧さ回避)の影響も受けています。

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