薛京

薛京（ソル・キョン）

薛京（ソル・キョン、朝: 설경、英: Sol Kyong、1990年6月8日 - ）は、北朝鮮出身の柔道家であり、78kg級の選手として知られています。

人物と経歴

ソル・キョンの競技キャリアは、国際大会において数々の印象的な出来事がありました。2010年のアジア競技大会70kg級では、決勝で韓国の黄藝瑟（ファン・イェスル）選手と対戦。しかし、試合開始直後に頭から畳に突っ込むような形で技を仕掛けたため、ダイビングによる反則負けとなり、惜しくも2位に終わりました。

2011年の世界選手権では、準々決勝でフランスのリュシ・ドコス選手に大内刈で敗れ、敗者復活戦でも日本の國原頼子選手に内股で技ありを取られて敗退し、7位に終わりました。しかし、2012年のワールドカップ・ワルシャワでは、決勝でオランダのキム・ポリング選手を谷落で破り、国際大会で初めての優勝を飾りました。同年のアジア選手権では3位入賞を果たしています。しかし、ロンドンオリンピックには、世界ランキングが14位以内に入れなかったため、出場資格を得ることができませんでした。

2013年からは階級を78kg級に変更し、アジア選手権で2位となりました。世界選手権では、準々決勝で日本の佐藤瑠香選手を袖釣込腰で技ありを奪って破るなどして決勝に進出。決勝では、2009年の世界チャンピオンであるオランダのマリンド・フェルケルク選手と対戦し、先に指導2でリードを許すも、背負投で技ありを奪い逆転勝ち。見事、世界選手権での優勝を果たしました。

2014年8月の世界選手権では、準決勝でフランスのオドレー・チュメオ選手に敗れるなどして5位に終わりました。9月のアジア競技大会では、決勝で韓国の鄭敬美（チョン・ギョンミ）選手に指導2で敗れて2位となりました。2015年3月のグランプリ・サムスンでは、準決勝でイギリスのナタリー・パウエル選手に開始早々一本勝ちを収めたものの、その際に相手の関節を極めるような形で袖釣込腰を仕掛けたとして、畳を降りた後に失格が言い渡されるというアクシデントがありました。5月のアジア選手権では、決勝で日本の梅木真美選手にGS（ゴールデンスコア）に入ってから崩上四方固の一種である抑込技三角固で敗れました。2016年4月のアジア選手権では、日本の高山莉加選手に敗れて3位となりました。2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、初戦で再びチュメオ選手に敗れています。

主な戦績

2009年 - ユニバーシアード 無差別 5位

70 kg級での戦績

2010年 - アジア競技大会 70 kg級 2位 無差別 7位
2011年 - 世界選手権 7位
2011年 - グランプリ・青島 5位
2012年 - ワールドカップ・ワルシャワ 優勝
2012年 - アジア選手権 3位

78 kg級での戦績

2013年 - アジア選手権 2位
2013年 - ユニバーシアード 7位
2013年 - 世界選手権 優勝
2013年 - 東アジア大会 2位
2014年 - グランプリ・ウランバートル 優勝
2014年 - 世界選手権 5位
2014年 - アジア競技大会 2位
2014年 - グランドスラム・アブダビ 3位
2014年 - グランプリ・青島 優勝
2015年 - グランプリ・トビリシ 3位
2015年 - グランプリ・サムスン 5位
2015年 - アジア選手権 2位
2015年 - グランプリ・タシュケント 3位
2016年 - グランプリ・サムスン 3位
* 2016年 - アジア選手権 3位

出典: JudoInside.com

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