藤原資長

藤原資長の人生と業績

藤原資長（ふじわら の すけなが）は、平安時代後期から鎌倉時代初期にかけて活躍した公卿であり、優れた歌人および漢詩人として知られています。彼は藤原北家に属し、真夏流の日野家の第12代当主でもありました。藤原実光を父に持ち、母は高階重仲の娘であり、非常に名門の家系で育ちました。

経歴

資長は保延元年（1135年）に秀才として認められ、翌年には試験に合格するなど、早くからその手腕を発揮しました。保延4年（1138年）には従五位下に叙爵され、その後も右少弁や中弁、大弁などの役職を経験し、能力を示していきます。

久安6年（1150年）には右少弁に任命され、896年10月には五位蔵人として後白河天皇に仕官しました。このような順調な出世を経て、1160年には二条天皇に仕え、参議に任ぜられたことで公卿としての地位が確立しました。そして、永万元年（1165年）には従三位・権中納言に任命されます。

その後、治承3年（1179年）には民部卿に叙任され、正二位を得ました。長年の思いが実を結び、1181年には遂に出家し、法名を如寂としました。彼のことを九条兼実は「末代の幸人」と評しました。

建久6年（1195年）10月26日、資長は77歳でこの世を去りました。人々には文学的な才覚を持つ公卿として記憶されています。

作品

藤原資長は詩や和歌を残しています。『高野山往生伝』や『資長卿記』といった著作があり、また『続古今和歌集』には彼の和歌が収められています。さらに、『拾玉集』には彼の漢詩が見られ、文学においても非常に多作であったことがうかがえます。彼の作品は、当時の文化や思想を体現したものであり、後世にわたって評価されています。

官歴

資長の官歴は非常に豊かで、保延元年から始まり、治承5年の出家に至るまで多岐にわたります。彼の昇進は、彼の才覚のみならず、時代の動向に応じた柔軟な対応能力を示しており、数々の重要なポストを歴任することとなりました。特に目を引くのは、彼が任ぜられた多数の役職やその変遷であり、平安時代から鎌倉時代への移行の中での彼の重要な位置付けを明確にしています。

家族

資長の家族も黒い交渉を持っていました。妻は源季兼の娘であり、彼らの間には多くの男子が存在しました。中でも、藤原兼光は1145年に生まれ、後の世でも活動を続けることになります。他にも多くの息子や娘がおり、特に娘は建春門院女房として知られています。

このように、藤原資長はその生涯を通じて、政治、文化、文学の分野で大きな影響を及ぼし、彼の名は後世にまで語り継がれることとなりました。

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