藤波秀忠

藤波秀忠（ふじなみ ひでただ）は、室町時代に活躍した日本の公卿で、神祇大副、伊勢神宮祭主を務めました。

生涯

藤波秀忠は、神宮祭主である藤波清忠の子として生まれました。初めは清定（きよさだ）、後に秀直（ひでなお）と名乗りました。

寛正2年（1461年）には従三位に叙せられ、公卿の仲間入りを果たします。この時、すでに神祇権大副という要職にありました。文明元年4月11日（1469年5月22日）に、父である清忠から神宮祭主の地位を受け継ぎました。さらに、文明2年（1470年）には神祇大副へと転任し、延徳3年に亡くなりました。

官歴

藤波秀忠の官歴は以下の通りです。

寛正2年2月2日（1461年3月13日）：従三位
寛正2年9月5日（1461年10月8日）：内造宮使
文明4年1月10日（1472年2月18日）：正三位
文明18年（1486年）：従二位

系譜

藤波家の系譜は以下の通りです。

父：藤波清忠
兄弟：大中臣敏忠
妻：不詳
男子：藤波清秀
男子：藤波信忠
男子：藤波伊忠
女子：高辻長直室 - 高辻章長生母

参考文献

『公卿補任』第三篇（『新訂増補国史大系』所収、吉川弘文館、1974年）

藤波秀忠は、室町時代の公家社会において、神祇祭祀の分野で重要な役割を果たした人物と言えるでしょう。彼の足跡は、当時の公家社会や神祇制度を理解する上で貴重な手がかりとなります。

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