西陵 (鹿児島市)

鹿児島市西部の住宅地「西陵」

西陵（せいりょう）は、鹿児島県鹿児島市の西部に位置する町丁で、1丁目から8丁目までが整備されています。2020年4月1日時点で、人口は12,341人、世帯数は5,548世帯となっています。この地域は、もともと「西郷団地」として開発された住宅団地であり、株式会社上野城によって造成されました。

地理

西陵は、鹿児島市の西部、新川の中流域に位置する丘陵地にあります。町域全体が西別府町と田上町にまたがる台地を造成したもので、新興住宅地として発展しました。標高は、最も低い西陵三丁目が約30m、最も高い西陵八丁目が約125mとなっており、斜面に住宅が多く建っています。

周辺地域との境界は、北から東にかけて田上町、北に西別府町、南から西にかけて田上町、西に五ケ別府町が隣接しています。

町内には、教育施設として鹿児島市立西陵中学校が西部に、鹿児島市立西陵小学校が東端にあります。また、北東端には鹿児島インターチェンジがあり、町域西部を指宿スカイラインの西陵トンネルが通り、北端を国道3号鹿児島バイパスが東西に走っています。

町名の由来

「西陵」という町名は、田上町の西の丘に位置することに由来しています。

また、「西郷団地」という名前は、かつて西郷隆盛がこの地で狩りを楽しんだことにちなんで名付けられました。西別府町には、当時西郷隆盛が使用した小屋の跡地が残っています。

歴史

西郷団地の造成

西郷団地は、田上町と西別府町の一部を造成して作られました。団地の造成は、株式会社上野城によって3つの工区に分けられ、1968年（昭和43年）に一工区、1979年（昭和54年）に二工区、1977年（昭和52年）に三工区の造成が開始されました。

教育施設としては、1978年（昭和53年）に鹿児島市立西陵小学校、1984年（昭和59年）に鹿児島市立西陵中学校が設置されました。

西陵の設置

1980年（昭和55年）7月28日、西郷団地地区で住居表示が実施され、町域の再編が行われました。これにより、田上町と西別府町の一部から「西陵一丁目」「西陵二丁目」、西別府町の一部から「西陵三丁目」「西陵四丁目」が新たに設置されました。

1988年（昭和63年）2月15日には、西郷団地地区の残りの区域で住居表示が実施され、西別府町の一部から「西陵五丁目」、田上町と西別府町の一部から「西陵六丁目」、西別府町の一部から「西陵七丁目」「西陵八丁目」が設置されました。

その後も町域の編入が何度か行われ、1990年（平成2年）2月13日、1997年（平成9年）2月17日、1999年（平成11年）、そして2016年（平成28年）2月1日に、それぞれ西別府町や田上町の一部が西陵の各丁目に編入されました。

町域の変遷

（詳細な変遷については、参考文献を参照）

人口

丁目別

（国勢調査に基づく丁目別の人口推移については、参考文献を参照）

国勢調査

1995年以降の国勢調査による人口推移は以下の通りです。

（詳細な人口推移については、参考文献を参照）

施設

公共

西陵福祉館
西陵第14公園

教育

鹿児島市立西陵中学校
鹿児島市立西陵小学校
さつき幼稚園

郵便局

鹿児島西郷団地郵便局
鹿児島西陵郵便局

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合の学区は以下の通りです。

（学区の詳細については、各学校の公式サイトや鹿児島市の情報をご参照ください）

交通

道路

一般国道

国道3号（鹿児島バイパス・鹿児島東西幹線道路・南九州西回り自動車道）

主要地方道

指宿スカイライン（鹿児島県道17号指宿鹿児島インター線）

参考文献

南日本新聞『鹿児島市史Ⅳ』 4巻、鹿児島市、1990年3月15日
南日本新聞『鹿児島市史Ⅴ』 5巻、鹿児島市、2015年3月27日
千葉昭彦「鹿児島都市圏における大規模宅地開発の展開過程」『経済地理学年報』第43巻第1号、経済地理学会、1997年
「角川日本地名大辞典」編纂委員会「角川日本地名大辞典 ４６ 鹿児島県」『角川日本地名大辞典』第46巻、角川書店、1983年3月1日

関連項目

鹿児島県のニュータウン一覧

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