金恩持

金恩持（キム・ウンジ）

金恩持（キム・ウンジ、김은지、2007年5月27日 - ）は、韓国の囲碁棋士。
ソウル市出身で、韓国棋院に所属しています。九段。

経歴

6歳で囲碁を始め、7歳から張秀英囲碁教室で本格的に学び始めました。
2015年には、SBSテレビの「英才発掘団」に天才囲碁少女として出演し、その才能が注目されました。
2018-19年には、ハリム杯全国女流アマ国手戦で2連覇を達成。
2020年にプロ棋士初段となり、当時最年少のプロ棋士としてデビューしました。

2020年、韓国女子囲碁リーグに三陟市チームで出場。同年、呉清源杯世界女子囲碁選手権にも出場し、二段に昇段しました。
しかし、同年9月、オンライン棋戦でAIソフトを使用したことが判明し、韓国棋院から1年間の資格停止処分を受けました。

2022年には、三段、四段へと昇段。議政府国際囲碁新鋭団体戦に韓国チームの一員として出場し、YK建機杯リーグにもスポンサーシードとして出場しました。
また、IBK企業銀行杯女子囲碁マスターズではベスト4に進出し、未来女帝最強戦で初の棋戦優勝を果たしました。
蘭雪軒杯全国女子囲碁大会でも優勝し、これにより五段に昇段。
女子棋聖戦決勝では崔精に敗れ準優勝となりました。
2022年は94勝45敗という驚異的な成績を収め、睦鎮碩の記録を塗り替え、年間最多勝記録を更新しました。

2023年には、日本の仲邑菫との日韓天才少女対決三番勝負に2-0で勝利しました。
ルーキー囲碁英雄戦で優勝、名人戦ではベスト4に進出。
海成女流棋聖決勝三番勝負では、崔精に2勝1敗で勝利し、女流棋聖のタイトルを獲得しました。
これにより、入段から3年11ヶ月という最短記録で九段に昇段し、16歳6ヶ月という最年少記録も樹立しました。

2024年には、安東市白岩杯囲碁オープン最強戦でベスト4、ハナ銀行MZ囲碁スーパーマッチでもベスト4、クラウン・ヘテ杯でベスト8に進出しました。
河燦錫国手杯英才最強戦では準優勝、蘭雪軒杯では3連覇を達成しました。

韓国囲碁棋士ランキングでは、2022年に75位、2024年9月には27位となっています。
中国女子囲棋リーグには、2020年に上海チームで出場し、2023年には甲級昇格を果たしています。

タイトル歴

ヒョリム未来女帝最強戦 2022年
蘭雪軒杯全国女子囲碁大会 2022-24年
ルーキー囲碁英雄戦 2023年
海成女流棋聖戦 2023年

その他の主な成績

国際棋戦

議政府国際囲碁新鋭団体戦 2022年 2-0（×周泓余、○林鈺娗、○仲邑菫）
アジア競技大会 2023年女子団体戦準優勝
呉清源杯 2024年ベスト4
韓中日天才少女三国志 2024年優勝（○仲邑菫、○呉依銘）

国内棋戦、その他

YK建機杯 2022年リーグ 1-8
Dr.G 女子最高棋士決定戦 2023、24年準優勝
IBK企業銀行杯女子囲碁マスターズ 2023年準優勝
河燦錫国手杯英才最強戦 2024年準優勝

韓国女子囲碁リーグ

2020年（三陟海上ケーブルカー）6-8
2022年（繊繊麗水）9-5
2023年（麗水世界博覧会）11-2（最多勝）
2024年（麗水世界博覧会）

GGオークション杯女流対シニア連勝対抗戦

2022年 1-1（○劉昌赫、×徐武祥）
2023年 2-1（○安祚永、○金燦佑、×白大鉉）
2024年 2-1（○劉昌赫、○李昌鎬、×崔明勲）

ニュースピムGAM杯女子囲碁最強戦

2022年 2-0（○呉侑珍、○金彩瑛）

中国全国囲棋選手権戦女子団体戦・甲級リーグ戦

2020年（上海清一）6-1
2023年甲級（上海清一）7-1
2024年甲級（上海清一）

注

外部リンク
* 韓国棋院「김은지 (金恩持)」

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