鈴木舞

鈴木舞（すずき まい）

鈴木舞は、日本を代表するヴァイオリニストの一人です。神奈川県に生まれ、幼少の頃から音楽の才能を開花させました。国内外の数々の権威あるコンクールで目覚ましい成績を収め、現在は日本とミュンヘンを拠点に国際的な演奏活動を展開しています。

人物・経歴

3歳でピアノを始めた鈴木舞は、4歳の時にテレビでチェロを見たことがきっかけでヴァイオリンに興味を持ちます。親にヴァイオリンをチェロと勘違いして伝えたことから、ヴァイオリン教室に通い始めました。その後、才能は急速に開花し、数々のコンクールで入賞を果たします。

東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校在学中の2005年には、大阪国際音楽コンクールでグランプリを受賞。2006年には日本音楽コンクールで第2位、2007年にはチャイコフスキー国際コンクールで最年少セミファイナリストとなるなど、早くからその実力を示しました。10歳から東京芸術大学音楽学部卒業までの13年間、清水高師氏に師事し、その薫陶を受けました。

その後、ローザンヌ高等音楽院、ザルツブルク・モーツァルテウム大学、ミュンヘン音楽・演劇大学で研鑽を積み、ピエール・アモイヤル、インゴルフ・トゥルバンといった世界的名教師に師事。ドイツ国家演奏家資格を取得しています。

2012年には、皇居の宮内庁楽部桃華楽堂にて御前演奏会に出演するという栄誉に浴しました。2017年には、キングレコードよりデビューCD「Mai Favorite」をリリースし、その美しい音色と卓越した技巧で多くの音楽ファンを魅了しています。

使用楽器は、1683年製のニコロ・アマティ。これは、アントニオ・ストラディバリの師としても知られる名工の貴重な作品です。

受賞歴・奨学金

数々の受賞歴が、彼女の才能を証明しています。

2005年：第6回大阪国際音楽コンクール グランプリ、大阪府知事賞、ジャーナリスト賞
2006年：第75回日本音楽コンクール 第2位
2007年：第13回チャイコフスキー国際コンクール 最年少セミファイナリスト
2011年：アンリ・マルトー国際コンクール ファイナリスト
2013年：ヴァーツラフ・フムル国際ヴァイオリンコンクール 第1位、オーケストラ賞
2014年：オルフェウス室内楽コンクール 第1位
2016年：スピヴァコフ国際ヴァイオリンコンクール 第2位
2017年：ベートーヴェン・フラデツ国際音楽コンクール ファイナリスト
2018年：コープ・ミュージックアワード室内コンクール 第3位

また、以下の奨学金を受けています。

2012年度 シャネル・ピグマリオン・デイズ・アーティスト
2012-13年度 文化庁芸術家在外派遣研修員
2015-16年度 ローム ミュージック ファンデーション奨学生
2017-20年度 メニューイン・ライブミュージック・ナウ（ドイツ）奨学生

共演歴

国内外の著名なオーケストラとの共演も多数。

国内：読売日本交響楽団、東京交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、山形交響楽団、日本センチュリー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、甲府市交響楽団など
海外：ホーフ交響楽団（ドイツ）、クロアチア放送交響楽団（クロアチア）、ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団（クロアチア）、ドゥブロヴニク交響楽団（クロアチア）、クオピオ交響楽団（フィンランド）、モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団（チェコ）、ローザンヌ室内管弦楽団（スイス）など

小林研一郎、円光寺雅彦、飯森範親、ニコラス・ミルトン、ヨルマ・パヌラ、イヴァン・レプシッチ、ヴァフタン・カヒッゼといった著名な指揮者との共演も重ねています。

メディア出演

NHKや朝日放送テレビ、NHK-FMなど、様々なメディアにも出演しています。

ディスコグラフィー

2017年9月：デビューCD「Mai Favorite」（キングレコード）ピアノ：實川風、山田和樹

後援会

2020年1月1日には、鈴木舞後援会が設立され、活動を支援しています。

外部リンク

公式ウェブサイト
鈴木舞 (@MaiSuzuki_vn) - X（旧Twitter）

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