鎌先温泉

鎌先温泉

鎌先温泉は、宮城県白石市に位置する歴史ある温泉地です。旧陸奥国、明治以降は磐城国に属し、豊かな自然に囲まれた場所にあります。

泉質

泉質は、ナトリウム・塩化物・硫酸塩泉・含鉄泉です。源泉温度は39℃から47℃と、湯治に適した温度です。

効能

効能としては、脚気、切創、火傷、打撲傷、神経痛、リューマチ、婦人病、胃腸病など多岐にわたります。特に、傷に対する効能は古くから知られており、薬湯として親しまれてきました。

温泉街

温泉街には、5軒の旅館が点在しています。開湯は正長元年（1428年）と古く、かつては湯治客で賑わっていました。現在は、最上屋旅館のみが湯治を受け入れています。

日帰り入浴も可能で、広場には共同の駐車場が整備されています。

旅館一覧

最上屋旅館（江戸時代創業、温泉街の中心的な旅館）
すゞきや旅館（黄金風呂や部屋食が人気）
木村屋旅館（にごり湯や天狗風呂がある）※現在休業中
時音の宿　湯主一條（温泉街最古の老舗旅館）
四季の宿　みちのく庵（自然や露天風呂が売り）

歴史

鎌先温泉の発見は、正長元年（1428年）のことです。この地の里人が草刈りをしていたところ、鎌の先で温泉を掘り当てたと伝えられています。温泉の名前も、この出来事に由来しています。傷に鎌先として奥羽の薬湯としても有名です。

アクセス

鉄道：東北新幹線・白石蔵王駅よりバスで約20分。
自動車：東北自動車道・白石ICから国道4号を南下し、宮城県道254号南蔵王白石線で至る。

脚注

出典

ふるさとの文化遺産『郷土資料事典』4、人文社、1998年

外部リンク

鎌先温泉（宮城県大河原地方振興事務所）
鎌先温泉（白石市観光協会）
鎌先温泉　最上屋旅館
鎌先温泉　すゞきや旅館
鎌先温泉　湯主一條
鎌先温泉　みちのく庵

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