長倉祐政

長倉祐政（ながくら すけまさ）

長倉祐政は、戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した武将で、日向伊東氏の家臣として知られています。長倉氏は、伊東氏の初代である伊東祐時の子、長倉祐氏を祖とする伊東氏の庶流にあたります。伊東祐が日向国に下向した際、これに従い被官化した家系です。

生涯

永禄10年（1567年）、長倉祐政は敵対する島津軍の武将、青陰勘解由を討ち取るという功績を挙げ、その褒賞として伊東義祐から伊東姓を賜り、伊東勘解由と名乗るようになりました。その後、長倉姓に戻し、嫡子の長倉近江守に伊東姓を名乗らせています。

元亀3年（1572年）の木崎原の戦いで伊東氏が敗北を喫すると、義祐の命を受け、長倉祐政は前線の高原城を守備することになりました。霧島神社の祭祀の日には、島津氏の領地へ侵入し、度々祭りを妨害するなど、積極的に抗戦しました。しかし、天正4年（1576年）に島津氏の侵攻を受け、高原城は開城することになります。

天正5年（1577年）、伊東氏が豊後国へ退去する際、長倉祐政は嫡子の近江守、次男の六郎太郎を伴い、これに同行しました。翌天正6年（1578年）には、伊東氏の領土回復のため、日向国三納で蜂起し、綾城への攻撃を開始しました。伊東四十八城の伊東家家臣を集め、都於郡城を攻撃しましたが、これは失敗に終わりました。同年9月には、大友軍が日向国へ南下し、これを受けて新納石城（現在の木城町）において、山田宗昌ら伊東家家臣団と共に、激しい籠城戦を繰り広げ、島津氏を一時的に放逐することに成功しました。

しかし、その後の耳川の戦いにおいて、次男の六郎太郎と共に自害するという悲劇的な最期を遂げました。嫡子である近江守の消息は不明のままです。

長倉祐政は、日向伊東氏の家臣として、その生涯を通じて武勇を発揮し、主家のために尽力しました。特に、島津氏との戦いにおいては、重要な役割を果たし、その勇猛果敢な戦いぶりは、後世に語り継がれています。

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